【新たな牙と紋章を携えて】新型プジョー308 欧州発表 PHEVも 年内発売予定

公開 : 2021.03.18 20:05  更新 : 2021.07.27 14:51

人気ハッチバックのプジョー308がフルモデルチェンジ。空力に適したデザインと最新インテリアを採用。

長く、低くなった新プロポーション

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

3代目となるプジョーの新型308が発表された。最新のデザイン哲学と新しいブランドロゴを導入し、エンジンラインナップやインテリアも刷新された。

トレードマークの「牙」をモチーフにしたLEDデイタイム・ランニングライト、スリムなヘッドライト、そして新しい「紋章」を配した大型グリルを特徴とするフロントエンドは、208、508、2008、3008といったプジョーの最新モデルと密接につながっている。レーダーセンサーを内蔵する新しいロゴは、まず308に採用された後、数年かけてプジョーの全モデルと世界中のディーラーに展開される。

新型プジョー308
新型プジョー308    プジョー

ホイールベースは55mm、全長は110mm延長され、後席のスペースが広くなった。また、Aピラーを大きく寝かせるなど空力性能を重視した結果、現行モデルよりも全高は20mm低くなっている。サイズは全長4367mm、全高1441mm、全幅1852mm、ホイールベース2675mm。

リアエンドでは、現行モデルよりも目立つスポイラーと、サイドから続く鋭いラインがテールライトへつながっている点が特徴的だ。これら新しいプロポーションにより、新型308の空気抵抗係数(Cd値)は0.28とわずかに改善されている。

PHEVや高性能のPSEモデルも登場

新型308は、シトロエンC5エアクロス、ヴォグゾールグランドランドX、DS 7クロスバックと共通のEMP2プラットフォームを採用しており、ガソリン、ディーゼル、電動の各種パワートレインに対応している。

欧州での発売当初は、最高出力150psまたは180psの4気筒ガソリンターボエンジンと、最高出力110psの電気モーターを組み合わせた2種類のプラグイン・ハイブリッド仕様が用意される。どちらも12.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、最大60kmのEV走行が可能で、7.4kWの充電器を使用すれば2時間弱で充電できる。

新型プジョー308
新型プジョー308    プジョー

どちらも前輪駆動方式だが、約300psと大幅に性能を向上させた最上級の4輪駆動モデルが「PSE」の名を冠して登場する予定だ。

内燃機関モデルは、109psまたは130psの1.2L 3気筒ガソリンと、130psの1.5L 4気筒ディーゼルが用意されている。最上位モデルのガソリンエンジン車には8速ATが設定されているが、その他の内燃機関モデルには6速MTのみが搭載される。

各パワートレインの性能と燃費は、2021年後半の発売間近に明らかにされる予定だ。

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