プジョー5008アルーレHDi 115

公開 : 2014.01.31 20:00　　更新 : 2017.05.29 19:00

■どんなクルマ?

プジョーの7シーターMPV、5008がフェイスリフトを受けた。2010年のリリース以来、初めてのフェイスリフトだ。これは、ヴォグゾール・ザフィーラ・ツアラーを始めとする強力なライバルの出現に対抗するための処置だ。

2014年モデルの5008は、リデザインされたヘッドランプと、クローム装飾が多く使われたフロント・エンドのスタイルを特徴とする。

■どんな感じ?

人を毎日輸送するという面においてはプジョー5008はまだまだ優れたクルマだ。1列目および2列目のスペースは大きいし、その気になれば3列目も充分に大人が座れるのだ。

パノラマ・サンルーフが付いているにもかかわらず少々暗く、単調なインテリアは退屈ではあるが。リア・シートは、ワンタッチでストラップを惹くことで下がる機構が付いている。

残念なことに、スペア・タイヤは装備されていないが、ナビゲーション、バック・カメラ、クルーズ・コントロール、エアコン、ヘッドアップ・ディスプレイなどは試乗したアルーレ・トリムには標準で装備される。

5008はドライブしていて愉しいクルマだ。ハンドリングもよく、操作も容易で、乗り心地もよく、ノイズもうるさくない。

1.6ℓのディーゼル・ターボ・ユニットは、非常に洗練されておりフレキシブルだ。パフォーマンスも充分で、燃費も19.2km/ℓと良い。もし、乗客と荷物を多く載せることがあるとするならば、2ℓのディーゼル・ターボは、よりリラックスしたドライブをするためには選択肢となろう。

■「買い」か?

フェイスリフトで5008はあまり変わったところはないというのが実情だ。しかし、7シーターのMPVを購入したいと思っているのなら、5008は充分に検討に値する1台だ。ただし、その基本設計が旧いことに加えて、シトロエン・グランドC4ピカソよりも£745(12万円)高い値段には疑問が残るが…..。

(ルイス・キングストン)