キア・ソウルEVがシカゴでデビュー

公開 : 2014.02.07 20:00  更新 : 2021.03.05 21:37

キア・ソウルEVがシカゴ・モーターショーでデビューした。アメリカで今年の第三四半期に販売が開始された後、ヨーロッパと英国でも販売される予定のモデルだ。

価格はまだ発表されていないが、英国では政府の補助金£5,000(83万円)を受けられるので、実質£20,000(333万円)となるだろう。

ソウルEVは27kWhのリチウム・イオン・バッテリーを搭載する。完全なチャージがされていれば130〜160kmの航続距離を持つ。初期の予定では190kmの航続距離を目指していたが、実際のテストでは160km強の航続距離だという。

ソウルEVは、最高12%のパワーをフィードバックする回生ブレーキ・システムを持つ。そのモードは、ドライブとブレーキの2つが用意され、これにエコ・モードのオン/オフを併せて合計4つのドライブ・モードが選択できるようになっている。エコ・モードでは回生ブレーキの割合が高くなる。

チャージは120V、240Vの2つが選べ、120Vでは24時間、240Vでは5時間でフル充電される。また、急速充電器を使えば33分で80%の充電が可能だという。

モーターは81.4kW/108bhpのパワーと29.0kg-mのトルクを持つ。パフォーマンスは0-96km/h加速が12秒、トップ・スピードは145km/hに制限される。

車速が19km/h以下あるいはバック・ギアが選択されている時には、バーチャル・エンジン・サウンド・システム(VESS)が、エンジンの擬似音を発生するという。

このソウルは、シードと同じプラットフォームを持つ。ホイールベースは20mm延長され2570mm。第一世代のソウルよりもボディ剛性は29%も高くなっている。

EVのためのバッテリー・パックはリア・シートの下に納められるため、354ℓのブート・スペースは犠牲になっていない。しかし、重量は200kgほど標準モデルよりも重くなっている。

ソウルEVのボディ・カラーは3タイプの2トーン・カラーだ。ブルーでホワイトのルーフ、ホワイトでブルーのフール、そしてホワイトでシルバーのルーフの3タイプ。外観は、スタンダード・モデルと異なるヘッドランプと、リデザインされたボンネットとフロント・グリルなどが与えラエル。また、ホイールは16インチだが、走行抵抗が10%低い低抵抗タイヤが与えられる。

また、インテリアにはセルロースとサトウキビに由来するバイオベースのプラスティックが使われているのも特徴だ。ドア・パネル、ヘッドライナー、シート・トリム、ルーフ・ピラー、そしてカーペットがそれら素材で形成される。また、抗菌素材も使用されている。

アメリカではソウルEVは、カルフォルニアやオレゴンといった西海岸と、ニューヨークを含む東海岸のいくつかの洲で先行販売される。その需要が確定し、販売が安定してきた後、他の洲でも販売される予定だ。

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