【別の時代へタイムスリップ】ベントレー・ブロワー・コンティニュエーションへ試乗 前編

公開 : 2021.06.04 08:25  更新 : 2021.06.05 00:16

当時と同じ素材と製造方法で復刻

ベントレー・ブロワー・コンティニュエーションは、当時と同じ素材を用い、同じ道具や製造方法で組み立てられる。レプリカではない。2000点近い部品が、もとの図面やオリジナルのマシンから得たデジタルデータをもとに手作業で再製作されている。

述べ4万時間の作業工数を経て、最初の1台が走れる状態にまで仕立てられた。ベントレーはカー・ゼロと呼ぶが、復刻される12台とは別の、13番目のクルマともいえる。

ベントレー・ブロワー・コンティニュエーション・プロトタイプ
ベントレー・ブロワー・コンティニュエーション・プロトタイプ

開発試験のために作られたプロトタイプで、オリジナルのマシンと一緒にベントレーで保管されることになる。カー・ゼロのボディカラーはグロスブラック。インテリアとボディの色は、オーナーが選択できる唯一の部分だという。

クルマの前後には、少し大きめのLEDライトが付いている。エレガントとはいえないが、テスト走行に必要な機能だからだ。それ以外は、バーキンがドライブした2号車のブロワーと同じといっていい。

完成させたのは、ベントレーで特装を手掛けるマリナー部門と、ハンドメイドでスチールシャシーを手掛けたイスラエル・ニュートン&サンズ社など、外部の協力会社。

このイスラエル・ニュートン&サンズ社は、これまで200年に渡って蒸気機関車用のボイラーを製造してきた企業だという。シャシー製造に欠かせない、伝統的な鋳造や成形技術の優れた知見を有している。

この続きは後編にて。

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