【英国へ初上陸】ジェネシスGV80 3.0Dへ試乗 7シーターSUV 既存上級ブランドに挑む

公開 : 2021.06.25 08:25

ヒュンダイの高級ブランド、ジェネシス。北米市場が主戦場でしたが、大型SUVを引き連れて英国デビューを果たします。英国編集部による評価です。

ジェネシスとして初の大型SUV

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ヒュンダイの高級車ブランド、ジェネシスとして初となるSUVが、今回ご紹介するGV80。大型サルーンのG80と同じプラットフォームを採用し、ドライブトレインやサスペンションも関連性は濃い。

GV80は、四輪駆動の7シーターが標準。試乗車のエンジンは、ヒュンダイ・グループ最新の278psを発揮する直列6気筒ディーゼルターボが搭載されていた。ほかに、2.5L 4気筒ガソリンターボも選べる。

ジェネシスGV80 3.0D AWD ラグジュアリー(英国仕様)
ジェネシスGV80 3.0D AWD ラグジュアリー(英国仕様)

こちらの最高出力は304psに設定されているが、英国での価格はディーゼルエンジンとほぼ同じ。また、サルーンのG80との価格差も小さい。パッケージとしては、GV80 3.0Dのお得感は高いといえる。

実際、GV80の方がG80より欧州では数多く売れるだろうと、ジェネシスは予想する。人気のSUVだということも理由になるだろう。

英国で展開されるトリムグレードは、プレミアムとラグジュアリーの2段階。5シーターを指定することもできる。オプションは、注文時の悩みを減らせるように、パッケージ化されたものが複数用意されるという。

GV80のインテリアはクロームメッキが施されたトリムが目立ち、G80より華やか。レザーが広範囲に用いられ、大型モデルとして効果的に車内が仕立てられている。高級感の高い、惹きつけるようなオーラが漂う。

バーチ材が用いられたウッドトリムも、インテリアのハイライト。トランスミッション・トンネル上のギアセレクターには、ガラスが埋め込まれる。

条件が揃えば滑走するようにスムーズ

インフォテインメント用のコントローラーも、宝石のように輝いて見える。スイッチやノブなど、細部に至るまで手の込んだデザインや加工が施してある。触感も素晴らしい。

車内空間は、前側の2列がフルサイズ。3列目は、英国人の体型だと空間に制限を感じるものの、必要に応じて2列目をスライドすることは可能。

ジェネシスGV80 3.0D AWD ラグジュアリー(英国仕様)
ジェネシスGV80 3.0D AWD ラグジュアリー(英国仕様)

5シーターとして3列目を畳むと、荷室容量は735Lが得られる。すべてのライバルより広いとまではいえないにしろ、メルセデス・ベンツGLEなら軽く超える広さがある。

もちろん、プラットフォームが同じサルーンのG80より遥かに広い。実用性もその分高く、実際に走らせてみてもそう感じる。

サルーンよりボディサイズは大きく、車重は重い。重心も高いから、乗り心地や操縦性の面で違いは生まれて当然だろう。

ひと回り低く小さいサルーンのG80と比較して、GV80はSUVらしくソフトで快適志向。丁度いい速度で丁度いい路面を走らせれば、まるで滑走するようにスムーズに進む。とても満足感のある体験だと思う。

ステアリングの反応は中庸。操舵感は軽く、ウールのような手応えに感じた。ブレーキペダルも同様にアシスト量が大きい。操縦に対する反応が曖昧で、ドライバーと隔離感のある味付けではある。そのぶん、運転の負担は軽くなるともいえるけれど。

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