【ショールームでの高い訴求力】メルセデス・ベンツ C 200 ステーションワゴンへ試乗

公開 : 2021.07.08 08:25

一新したメルセデス・ベンツCクラス。日本では主力グレードの1つになるであろう、200のステーションワゴンを英国編集部が評価しました。

1.5L 4気筒ターボ・マイルドHVを積むC 200

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
先日、一新したメルセデス・ベンツCクラスの試乗レポートをお伝えした。前回はドイツでC 220dのサルーンだったが、今回は左ハンドル車ながら、英国でC 200のステーションワゴンへの試乗となる。

まだ英国仕様のトリムグレードとしては仕立てられておらず、詳細の装備や価格などは確定していない。試乗車には、おしゃれな19インチホイールと、上級仕様のインテリアが与えられていた。

メルセデス・ベンツCクラス C 200 ステーションワゴン(欧州仕様)
メルセデス・ベンツCクラス C 200 ステーションワゴン(欧州仕様)

新しいCクラスの全長は、ステーションワゴンでもサルーンと同じ4751mm。先代のW205系は、4ドアサルーンよりステーションワゴンの方が若干長かった。

荷室容量は通常で490L、リアシートを折り畳めば1510Lが得られる。ちなみにBMW 3シリーズは500Lと1510Lで、ほぼ同じと考えて良いだろう。

メルセデス・ベンツのリアに添えられる、アルファベットに並ぶ数字は、近年は必ずしもエンジンの排気量を示すものではなくなった。このC 200でも、搭載されるエンジンは1.5Lの4気筒ターボ・ガソリンエンジンだ。

電圧48Vのスターター・ジェネレーター(ISG)が組み合わされ、低回転域でトルクを追加し、レスポンスの向上と高効率化に貢献している。エンジン単体での最高出力は203psで最大トルクは30.4kg-m。ISGは20psと20.4kg-mを発揮する。

エンジンとISGは同時に最大の仕事効率を生み出せるわけではなく、システム総合での最高出力は数字の足し算ではない。トランスミッションは、9速ATを採用する。

少し気になる前後のサスペンション

スペックシートを見ると、C 200の0-100km/h加速時間は7.5秒。トヨタGT86と同等の加速性能を備えている。実際に発進させてみるとエンジンは非常に静かで、それほど速くは感じられなかった。

9速ATは、変速時に時々迷いがある様子。力強い加速を求めると穏やかにシフトアップしてくれるが、シフトダウン時には若干の衝撃も感取された。

メルセデス・ベンツCクラス C 200 ステーションワゴン(欧州仕様)
メルセデス・ベンツCクラス C 200 ステーションワゴン(欧州仕様)

ステーションワゴンでもエアサスペンションの設定はなく、コイルスプリングが装備される。少し気になったのが、前後のスプリングの動きが調和できていないこと。コンフォート・モードでは、ボディがお辞儀するように、別々の速度で伸縮する印象を受けた。

履いていた扁平タイヤも影響しているだろう。リアを35より肉厚なものにすれば、質感はある程度改善できそうだ。それでも乗り心地と操縦性では、後輪駆動の小柄なメルセデス・ベンツに期待する、煮詰められた巧みさがあるとまではいえないかもしれない。

少なくともステアリングは悪くなく、粘り気のあるような手応えながら、重み付けは丁度いい。切り込んでいくと重さが増し、操縦する自身へとつなげてくれる。ロックトゥロックは2回転とクイックだが、神経質さもない。

英国の一般道を走らせた印象としては、スポーツモードの方が適している印象。やや硬さが出るものの、ボディの落ち着きと一貫性が得られる。

ただし、操縦性と乗り心地が見事にブレンドしたコンパクト上級サルーンの筆頭、後輪駆動のBMW 3シリーズやアルファ・ロメオ・ジュリアには届かない。

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