【シボレーの伸びしろ】7月もコルベット効果続く 前年同月比700% 輸入車の新車販売

公開 : 2021.08.10 12:20  更新 : 2021.10.11 10:50

7月も輸入車の登録台数は回復基調。ほとんどのメーカーが前年超えを記録し、ステランティスは過去最高を記録。新型コルベットの動向にも注目です。

2020年7月比で、13.8%プラス

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)

再び緊急事態宣言が発令された7月について、輸入乗用車の登録台数が発表された。

7月もシボレーがやってくれた。今月も新型コルベット効果で急成長を果たし、前年同月比で700%、そう昨年の7倍もの台数が登録されたのである。

様々なメーカーが前年超えの台数を記録し、中でもステランティス・グループのFCAジャパンとグループPSAジャパンが今月も好調。ステランティス7ブランド合計では、7月として過去最高記録となる3643台という好結果を樹立した。

また複数のメーカーが新型車を導入したことから、全ブランドの合計で2万143台の新規登録を記録し、前年同月比で113.8%と今月もプラスを維持している。

ちなみに7月の日本車は、半導体不足の影響もあり登録車が24万7148台、前年同月比で103.3%と辛くもプラスをキープ。

軽乗用車は9万6756台で同98.2%と前月に続きマイナスに終わり、輸入車と対照的に足踏みする結果となった。

伸び率トップ10は?

7月に大きく前年同月比が伸びたインポーターのトップ10を紹介。カッコ内は前年同月比と7月の登録台数だ。

1位:シボレー(700.0%:77台)
2位:BMWアルピナ(311.1%:28台)
3位:アルファ・ロメオ(293.9%:194台)
4位:フェラーリ(212.8%:100台)
5位:キャデラック(177.4%:55台)
6位:ポルシェ(172.6%:454台)
7位:ルノー(168.9%:794台)
8位:ベントレー(166.7%:80台)
9位:シトロエン(163.4%:575台)
10位:アストン マーティン(162.5%:26台)

新型シボレー・コルベットと、GMジャパンの若松格社長。
新型シボレー・コルベットと、GMジャパンの若松格社長。

シボレーは先月の記録を更新する躍進ぶり。登録台数のモデル別内訳を日本法人は公開していないが、コルベットが「登録台数の伸びを牽引していることに間違いない」とコメントしている。

ミドシップ車としてフルモデルチェンジされたその新型コルベットは、春から登録が本格化。

日本仕様が右ハンドルであることも新規顧客の獲得につながっており、すでに本年納車を予定している約300台は完売。現在は、22年モデルの注文を受け付けているところだという。

他のブランドでは、BMWアルピナがD3とB3が好調で311.1%を記録し好調。バリエーションを増やしているアルファ・ロメオの293.9%という伸び率にも注目したい。

フェラーリは、F8に加えローマとSF90のデリバリーが本格化したことにより伸び率を高めた。また量販メーカーのルノーとシトロエンの伸び率からも好調さが窺える。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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