【これがカウンタック】新型ランボルギーニ「LPI 800-4」 価格/性能/デザインは?

公開 : 2021.08.15 06:05

カウンタックの名を受け継ぐランボルギーニの最新マシンが登場。歴史への敬意と未来への展望が示されています。

米国の自動車イベントで初公開

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ランボルギーニカウンタックは、ベルトーネがデザインしたオリジナルモデルに影響を受けたスタイリングと、800ps以上の出力を持つ超高級ハイブリッド・ハイパーカーとして生まれ変わった。

新型カウンタックLPI 800-4は、カリフォルニア州で毎年開催されるモントレー・カー・ウィーク・フェスティバルの一環である「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で公開された。これは、オリジナルのカウンタックがジュネーブ・モーターショーでデビューしてから50周年を迎えることを記念したものだ。

ランボルギーニ・カウンタックLPI 800-4
ランボルギーニ・カウンタックLPI 800-4    ランボルギーニ

生産台数はわずか112台で、価格は税別200万ユーロ(約2億6000万円)からとなっており、その大半がすでに販売されているという。

80年代のシンボルを蘇らせる

自然吸気で縦置きリアマウント(車名のLPの由来)のV12エンジンを搭載し、アヴェンタドール・ウルティメと同じ780psを発生。7速ATで両軸を駆動する。このエンジンだけでも非常にパワフルだが、これに48Vの電気モーターが組み合わされる。

モーターは34psを発生し、総合出力は814psとなり、ウルティメを大きく引き離している。同じV12ハイブリッドのシアンFKP37をわずかに下回るパワーだ。トルクは明らかにされていないが、シアンの73kg-mに近いと予想される。

ランボルギーニ・カウンタックLPI 800-4とオリジナルのカウンタック
ランボルギーニ・カウンタックLPI 800-4とオリジナルのカウンタック    ランボルギーニ

0-100km/h加速は2.8秒と、ウルティメよりも2秒速く、200km/hまでは8.6秒で到達する。最高速度は355km/hとされている。

電気モーターには、同重量の従来型リチウムイオンバッテリーに比べて3倍の電力を供給できるというスーパーキャパシターを採用している。しかし、ランボルギーニがこの技術を市販車に採用するのは、このモデルが最後になるだろう。

アヴェンタドール、ウラカンウルスの後継モデルには、排出ガスを大幅に削減し、スーパーキャパシタでは実現できないEV走行を可能にする、従来型のハイブリッド・パワートレインが搭載される予定だ。

ランボルギーニによれば、スーパーキャパシタは「電気モーターとホイールを直接接続する唯一のマイルド・ハイブリッド技術」であり、加速カーブを滑らかにしたり、ドライバーの判断で微妙にパワーを上げたり、低速での操縦性を高めたりするために使用されるという。

足回りはアヴェンタドールとシアンを進化させたものだが、デザインはすべて新しく、ランボルギーニが「1980年代の広告塔であり、自動車とライフスタイルのウルトラクールの象徴」と表現したオリジナルのカウンタックの特徴を大きく受け継いでいる。

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