【ターボの足まわりを移植】ポルシェ911 カレラGTSへ試乗 480psのライトGT3 前編

公開 : 2021.09.24 08:25  更新 : 2022.08.08 07:24

インフォテインメントは最新の6.0へ

見た目の差別化は、さほど大きくない。ボディには、ブラック仕上げのGTSのエンブレムが付く。ホイールもブラックで、近年の流行といえるダーク・クロームで全体をコーディネート。タルガでは、ロールオーバー・バーもブラックアウトされる。

ドアを開くと、GTスペックのステアリングホイールと、ポルシェがレース・テックスと呼ぶ、スエード調素材で仕立てられたインテリアが広がる。カレラGTS専用の、トリムオプションもいくつか選べるという。

ポルシェ911 カレラGTS クーペPDK(992型/欧州仕様)
ポルシェ911 カレラGTS クーペPDK(992型/欧州仕様)

もし2ペダルのPDKを選択すると、シフトレバーはカレラSより少し骨太なモノが与えられる。よりショートアクションで、クイックな変速を得るために。

インフォテインメントは、まったく新しいポルシェ・コミュニケーション・マネージメント6.0と呼ばれるシステムへ進化。アップル・ミュージックとポッドキャスト・サービスに対応し、アンドロイドのスマートフォンとも有線でミラーリングが可能となった。

軽量なカーボンセラミック・ブレーキやアクティブ・アンチロールバー、四輪操舵システムなど、動的特性を引き上げるオプションも用意されている。ポルシェのセオリー通り。

カレラGTSでクーペを選ぶ場合は、ポルシェ・ライトウエイト・パッケージを選択することで、四輪操舵システムが自動的に装備されるそうだ。このパッケージには、合計25kgぶんのダイエットメニューも付いている。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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