キアEV6へ試乗 航続482km 実力派の新モデル登場 今後の展開に高い期待 前編

公開 : 2021.11.05 08:25

システム総合で325ps、航続距離は482km

今回試乗したのは、キアEV6 GTラインS AWDと呼ばれるクルマ。システム総合で325psを発揮するツインモニターの四輪駆動となり、航続距離はWLTP値で482kmを実現している。駆動用バッテリーの容量は、77.4kWhだ。

英国価格は、5万1945ポンド(805万円)。20インチのアルミホイールに、パノラミック・サンルーフ、自動で格納されるドアハンドルなどが装備される。車内を覗けば、ヘッドアップ・ディスプレイにメリディアン社製のサウンドシステムも奢られていた。

EV6はクロスオーバーであり、SUVではない。キアは、スポーツ・クロスオーバーと呼んでいる。考え方としては、ポールスター2と同じといえるだろう。やや全高が高く、ファストバック風のプロポーションを持つ。

全長は4695mmで全幅は1890mmあり、BMW X3と上から見た時の大きさは同等。だが全高は1550mmと100mmほど低い。確かに見た目は、SUVのようには見えない。

ドアを開いて運転席に座ってみると、座面の位置はやや高い。スロープした低いボンネットがフロントに伸び、視点が高いから、車内からの眺めはSUV的ではある。

実用性もSUVのように高い。荷室容量は490Lあり、リアシートは大人3人がくつろげるだけの空間がある。純EVに特化したプラットフォーム、E-GMPのおかげでフロアはフラットで、ファミリーユーザーに喜ばれるだろう。タクシーとしても重宝されそうだ。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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