【コンセプトそのもの】トヨタ、新型EV「bZ4X」詳細発表 2022年中頃にグローバル発売予定

公開 : 2021.10.30 06:05  更新 : 2022.04.15 07:32

航続距離はWLTPで450km以上

パワートレインは、トヨタが20年以上にわたって電動パワートレインを販売してきた実績を活かしたもので、「クラストップレベルの効率と競争力のある航続距離」を実現しているという。

2種類のモデルが用意されており、1基のモーターで最高出力204ps、最大トルク27kg-mを発揮する前輪駆動のエントリーモデルは、0-100km/h加速を8.4秒で達成する。一方、スバル開発の4輪駆動技術を採用したツインモーターの上位モデルは、最高出力244ps、最大トルク34kg-mに向上し、0-100km/h加速は7.7秒に短縮される。

トヨタbZ4X
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71.4kWhのバッテリーを搭載し、WLTPサイクルで450km以上の航続距離を実現するという。また、「効率的かつ効果的」なヒーターシステムにより、氷点下の気温でも航続距離の低下はわずかに抑えられる。最大150kWで充電が可能なため、約30分で80%を充電できる。また、ソーラーパネルによる充電も行う。

bZ4Xは、レクサスが先に発表したLF-Zコンセプトと同様に、ステアリングホイールとフロントアクスルの間の機械的なリンクを排除した革新的なステアバイワイヤシステムを採用している。これにより、荒れた路面の影響を最小限に抑えながら、コントロール性を向上させることができるとしている。

また、通常のステアリングホイールに加え、操縦桿スタイルの異形ステアリングホイールを中国市場から順次導入。ドライバーの手の動きを減らし、「運転をより簡単に、より楽しく」するものだと豊島氏は語る。

Beyond Zero戦略のもう1つの柱は、サプライチェーンから廃棄までのライフサイクル全体を通して、すべての車両のカーボンニュートラルを達成することだ。これまでにトヨタは1700万台以上の電動モデルを販売しており、これは1億4000万トンのCO2削減に相当するという。2010年から2019年の間だけでも、トヨタは車両のCO2排出量を22%削減している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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