【ハンマーヘッド採用と大幅な性能向上】トヨタの電気自動車『bZ4X』がマイナーチェンジ

公開 : 2025.10.12 07:25

トヨタのBEV『bZ4X』が一部改良を受け発売となりました。ハンマーヘッドを採用し、先進性を強調したデザインを得たほか、航続距離や走りの面でも大幅にアップデートされました。

電気自動車『bZ4X』を一部改良

トヨタはミドルサイズSUVの電気自動車(BEV)『bZ4X』に一部改良を実施、10月9日に発売した。

今回の改良は『使いやすさの改善』、『BEVならではの楽しさを追求』、『内外装のデザインの変更』を主たるポイントとして実施された。

トヨタは10/9より、改良新型『bZ4X』の販売を開始。
トヨタは10/9より、改良新型『bZ4X』の販売を開始。    トヨタ

改良新型『トヨタbZ4X』の価格は、480万円(G・FWD)から600万円(Z・4WD)となっている。また、サブスクリプション形式の『キント(KINTO)』での取り扱いも開始された。

使いやすさの改善

今回の一部改良の柱の1つとして『使いやすさの改善』が挙げられており、航続距離が最大746km(WLTCモード・FWD)と大幅に延長され、従来から約3割向上している。

充電時間の短縮も図られ、急速充電(150kW・350A)で10〜80%までの充電が最大で約28分まで短縮された。

寒冷地での急速充電時にバッテリーを予熱し、低温時の充電速度を改善する機能『バッテリープレコンディショニング』を搭載し、利便性を向上。
寒冷地での急速充電時にバッテリーを予熱し、低温時の充電速度を改善する機能『バッテリープレコンディショニング』を搭載し、利便性を向上。    トヨタ

また、寒冷地での急速充電時にバッテリーを予め電池の温度を最適化することで低温時の充電速度を改善する機能『バッテリープレコンディショニング』を搭載し、利便性を向上させた。

さらに、トヨタ純正の『6kW普通充電器』を販売店装着オプションとして新たに設定し、充電環境の充実を図った。

走りの性能を進化

『BEVならではの楽しさの追求』としては、走行性能が大きく向上したことが挙げられる。

eアクスルの小型化や形状最適化などにより出力が大幅に向上した結果、0-100km/h加速は5.1秒を実現した。

改良新型bZ4Xでは、走行性能、乗り心地、操縦安定性を大幅に向上。
改良新型bZ4Xでは、走行性能、乗り心地、操縦安定性を大幅に向上。    トヨタ

また、電動パワーステアリングのギアボックスをボディに直結させることでステアリングのダイレクト感が増し、サスペンションやアブソーバーなどのチューニングにより、乗り心地と操縦安定性を向上させた。

先進性と機能性を高めたデザイン

『内外装のデザイン変更』では、フロントデザインが最新のトヨタのモードである『ハンマーヘッド』モチーフを取り入れ、ヘッドランプ、クリアランスランプ、ターンランプともにすべてLEDとすることで機能性と先進性あふれるデザインとした。

アルミホイールのデザインも新しくなり、グレー+ブラック塗装のエアロホイールカバーとセンターオーナメント付きの18インチアルミホイールをZとGグレードに標準装備、切削光輝+ブラック塗装にエアロホイールカバー及びセンターオーナメント付きの20インチをZグレードにメーカーオプション設定する。

ハンマーヘッドモチーフを取り入れた、フロントデザインは、灯火類もフルLEDで先進感を高めた。
ハンマーヘッドモチーフを取り入れた、フロントデザインは、灯火類もフルLEDで先進感を高めた。    トヨタ

ボディカラーにはモノトーン1色、ツートーン2色の新色が追加された。

インテリアでは、インストルメントパネルのデザインが水平基調の薄くシンプルなデザインに変更されたほか、14インチに拡大された最新のコネクティッドナビ対応ディスプレイオーディオが搭載された。

また、センターコンソールの形状変更で足元の開放感が向上したほか、2台のスマートフォンが充電できる『おくだけ充電』の搭載により、使い勝手を高めた。

Zグレードに標準装備の『パノラマムーンルーフ』は、センターリインフォースメントをなくすことで開放感のある室内空間を実現した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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