ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジへ試乗 ロー・モードで29ps増し

公開 : 2021.11.11 08:25

ファントムと比べても遜色ないインテリア

唯一、ゴースト・ブラックバッジで少し不満に感じたのが、路面の凹凸などを通過した時の衝撃吸収性。外界との隔離感では、最上級とまではいえないかもしれない。だが、秘めた走行性能の水準から考えれば、望外なほど寛容ではある。

インテリアの設えは、ラグジュアリー・サルーンとして非の打ち所がないほど豪奢。ファントムと比べても、遜色はないと思う。ただし夜の運転だったから、視覚的な印象より、肌触りや座り心地などがその中心だったけれど。

ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(欧州仕様)
ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(欧州仕様)

最上級の高性能サルーンを考えつつ、より積極的に運転したいオーナーのためのモデルといえる、ロールス・ロイス・ゴーストのブラックバッジ。メルセデスAMG S 65とは違う仕立てにあるが、ロールス・ロイスはそもそも近づけようとは考えていないはず。

ロールス・ロイスの佇まいは、他ブランドのモデルとは一線を画す。進化を続けるブランドへの富裕層からの注目度は高い。新しいブラックバッジも、納車には1年ほど待つとしても、支持を集めるのだろう。

ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(欧州仕様)のスペック

英国価格:32万5000ポンド(5037万円)
全長:5399mm
全幅:1948mm
全高:1550mm
最高速度:249km/h(リミッター)
0-100km/h加速:4.5秒
燃費:6.3km/L
CO2排出量:359g/km
車両重量:2490kg
パワートレイン:V型12気筒6749ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:600ps/5000rpm
最大トルク:91.6kg-m/1700-4250rpm
ギアボックス:8速オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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