新型トヨタ・アイゴX 欧州発表 「GR」モデルの可能性も否定せず 超コンパクトSUV

公開 : 2021.11.08 06:05

トヨタの欧州Aセグメント車、アイゴがフルモデルチェンジ。高性能モデル「GR」の登場の可能性もあります。

ハッチバックからSUVへ進化

トヨタが欧州で展開する小型車のアイゴは、斬新なデザインと手頃な価格を重視したコンパクトSUVとして生まれ変わった。

今年初めに発表されたコンセプトモデル「プロローグ」の理念を踏襲した新型アイゴには、ベビーSUVの意味を込めて「X(クロス)」という接尾語が付けられており、「Aセグメントでユニークな存在」とされている。欧州におけるトヨタのラインナップで最も小さなモデルであり、ヤリスの弟分に相当する。

トヨタ・アイゴX
トヨタ・アイゴX    トヨタ

開閉式のキャンバスルーフ、一枚ガラスのトランクリッド、縦型のテールランプなどは、先代モデルの特徴を引き継ぎつつ大幅に改良されている。

全高は50mm高くなったが、ショートオーバーハングや天井の高いキャビンなどおなじみのシルエットはほぼそのまま維持されており、都市環境での走りやすさを継承しながらスペースを最大限に活用することに重点が置かれている。

アイゴXは、ヤリスおよびヤリスクロスに採用されているGA-Bプラットフォームの短縮版を採用する。全長は先代モデルより325mm長い3700mmとなり、ホイールベースも90mm延長されたことで、室内空間が広がり、トランク容量も60L増加した。

また、全幅を125mm拡大して1740mmとしたことで、前席間のスペースを20mm広げてショルダースペースを確保。フロントオーバーハングをヤリスよりも72mm短くし、街中や駐車場での取り回しを向上させている。

さらにシート高を55mm上げ、Aピラーを10%立たせることで視界を確保するなど、「狭い道にも対応できる」としている。

非ハイブリッドの1.0L 3気筒搭載

コンセプトで見られた過激なスタイリングは抑えられているが、トヨタはアイゴの「若々しく楽しいキャラクター」を大切にしているため、特徴的なツートンカラーの塗装を残している。また、「くさび形」のルーフラインや、目立つフロントスキッドプレート、ブラックのフェンダー、高めの着座位置(先代より11mm高い)など、4×4にインスパイアされたデザインも採用している。

トヨタによると、この車高の高いアイゴXは、新しいGA-Bプラットフォームの「実績ある」サスペンションシステムのおかげで、先代よりも剛性が高く、ロールしにくくなっているという。

トヨタ・アイゴX
トヨタ・アイゴX    トヨタ

インテリアは実用性を重視しているが、新しい9.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンとデジタルのクライメートコントロール・パネルを採用し、ワイヤレス・スマートフォン充電器やアンビエントライトを標準装備することで、コンパクトSUVという新しい分野での競争に挑もうとしている。

上級モデルでは、車載OSがアップグレードされ、さまざまな「常時接続」サービスや無線ソフトウェア・アップデート機能、スマートフォンのワイヤレス・ミラーリング機能が実装されている。

エンジンは、最高出力72PS、最大トルク9.5kg-mを発揮する1.0L 3気筒ガソリンの1種類のみ。5速マニュアルまたはCVTと組み合わされ、最高25.5km/lの燃費と107g/kmのCO2排出量を実現している。

アイゴXは、手頃な価格を実現するためにパワートレインの電動化を避けている。価格は未定だが、2022年前半に発売される際には1万4000ポンド(約210万円)前後になると予想され、ヒュンダイi10やフィアット・パンダ・クロスがライバルになると思われる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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