新型トヨタ・アイゴX 欧州発表 「GR」モデルの可能性も否定せず 超コンパクトSUV

公開 : 2021.11.08 06:05

「GR」最小モデル登場なるか

GRブランドのラインナップを拡大しているトヨタは、スズキスイフト・スポーツやフォルクスワーゲン・Up! GTIに対抗するために、新型アイゴXの高性能モデルを開発する可能性がある。

AUTOCARはトヨタに対し、発表されたばかりの新型アイゴXがGRブランドのエントリーモデルとなる可能性があるかどうかを尋ねたところ、同社の欧州担当副社長であるアンドレア・カルーチ氏は否定しなかった。

トヨタGRアイゴXのレンダリング
トヨタGRアイゴXのレンダリング    AUTOCAR

トヨタの将来の製品について具体的なことは言えないとしながらも、カルーチ氏は「当社の計画がどうであれ、このクルマのシャシーやボディ剛性には、スポーツモデルを作るだけのポテンシャルがあります」

「はっきりさせておきますが、当社の計画にはありませんが、アイゴXがどれほどの可能性を秘めているかは、あなた方がコメントしてくれるでしょう」

カルーチ氏は、GRバージョンについてこうも語った。「ありえないことはありません」

トヨタ自動車の豊田章男社長は、熱心なモータースポーツ愛好家としても知られている。ブランド力を高めるための努力は、GRヤリス、GRスープラ、GR86などのスポーツカー・ファミリーにすぐに反映された。

GRアイゴXが実現すれば、このファミリーへのエントリーポイントとしてユーザーの選択肢を広げることができる。GRヤリスと基本的にプラットフォームを共有していることから、GRヤリスの1.6L 3気筒ターボがアイゴXに搭載される可能性もあるが、260psもの出力はAセグメントでは過剰だろう。

パワートレインにかかわらず、カルーチ氏が示唆したように、パフォーマンス系の派生モデルにおける優先事項はハンドリングを引き締めることであり、よりスポーティなサスペンション、より大きなブレーキ、本格的なエアロパーツ、軽量化などがアップグレードの焦点となるだろう。

派生モデルを示唆する一方で、トヨタはハイブリッド仕様の可能性については(少なくとも短期的には)否定的だ。電動化すれば重量とコストの増加は避けられず、アイゴXのポジショニングを変えることになるのが理由だという。また、1.0L 3気筒ガソリンエンジンは、燃費性能において同排気量のマイルド・ハイブリッド・システムに匹敵することも強調している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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