ポルシェ718ケイマンGT4 RS & タイカンGTS LAモーターショーで公開予定

公開 : 2021.11.16 06:05

GT4よりさらに走りに特化したRS

718と911の責任者であるフランク・ステフェン・ウォライザーは、2019年のフランクフルト・モーターショーでAUTOCARに対し、718ケイマンGT4の走りに特化したRSバージョンを見てみたいが、実現するかどうかは開発の優先順位によると語っていた。

ウォライザーは当時、「誰もがRSを求めています。GT4 RSのイメージはありますが、まだ決定ではありませんし、チャレンジングなものとなるでしょう。実現できたらいいと思いますし、さらなるパワーが欲しいとも思います。需要のあるマーケットに投入する必要があり、標準モデルよりもはるかに高価となるでしょう」と述べた。

ポルシェ718ケイマンGT4 RSのプロトタイプ
ポルシェ718ケイマンGT4 RSのプロトタイプ    ポルシェ

GT4 RSはこれまで、価格と性能が911 GTモデルに近すぎると言われてきたが、GT4用の新しい4.0Lフラット6への投資を有効活用するため、同じユニットを搭載したニューモデルの投入が予想されている。ポルシェはフェイスリフトの一環として、このフラット6をケイマンやボクスターなどの主力モデルに追加することを目指しているようだ。

ウォライザーは「検討を開始した」と述べるにとどまったが、米国市場では現行の4気筒モデルがあまり歓迎されていないことも認めている。

「米国の顧客は4気筒ではなく、4Lを求めています」とウォライザー。

また、ポルシェはボクスターに相当する新型EVの開発に取り組んでいるが、2019年にウォライザーが語ったところによると、電動の量産ハイパーカーを販売することは、少なくとも当面は考えられないようだ。

「電動ハイパーカーの研究は数多く行われていますが、ナンバープレートを付けて路上に出てきたとき、ちゃんと機能するのか注意したいところです」

「(電動ハイパーカーは)ドラッグレーサーがスポーツカーにふさわしいと言っているようなもので、確かに0-100km/h加速は完璧ですが、それを実用化してニュルブルクリンクを何周も走らせることは、現在の技術では不可能です」

ウォライザーは、ポルシェが誇る自然吸気のGTエンジンを長く存続させるために、ハイブリッド技術を利用するというアイデアを受け入れている。

「低回転の電気モータートルクと、高回転の自然吸気エンジンの相性は抜群です。わたし達は自然吸気エンジンの存続に意欲的に取り組んでいます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポルシェ タイカンの人気画像