200系ハイエースの内装、「箱」でアレンジ? ジャパンキャンピングカーショー2022

公開 : 2022.02.11 10:15

ハイエースの内装を自分流にアレンジ。キャンピングカーショーの「トイファクトリー」ブースで、アイデア家具を取材しました。新パッケージも登場。

ただの箱とはワケが違う

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

トイファクトリー(Toy-Factory)は、岐阜県可児市に本社を構えるキャンピングカー専門メーカーだ。

主にトヨタ・ハイエースをベースにしたキャンピングカーを年間で500台ほど製造しており、車両はトヨタ系のディーラーで購入することもできる。

モビリティユニット「ハコ×ハコ」のパッケージB+シンク(56万5840円)を設置したハイエース・ロングナロー・スーパーGL。
モビリティユニット「ハコ×ハコ」のパッケージB+シンク(56万5840円)を設置したハイエース・ロングナロー・スーパーGL。

今回紹介するのはコンプリートのキャンピングカーではなく、ハイエース(200系)用に作られたモビリティユニット「HACO × HACO(ハコ×ハコ)」。

これは、簡単に言ってしまえば組み立て式の木製家具ユニットだ。

ベースボードを荷室に取付け(この作業のみ販売店で行ってもらう)、ベースユニット(箱)やボード、引き出し、扉などを自分で装着することで、目的に合った仕様にインテリアをカスタマイズできる。

ナンバー/車検はどうなる?

しかも、事前の構造変更申請は不要だから、4ナンバーのままで登録できるし、取外しも簡単。

もちろん車検もOKだ。

背板が、荷室側面に取付けるベースボード。ブラックの枠がベースユニット(箱)。天板がトップボード。写真右のサイドボードを開くと、中にはタンクが格納されていた。
背板が、荷室側面に取付けるベースボード。ブラックの枠がベースユニット(箱)。天板がトップボード。写真右のサイドボードを開くと、中にはタンクが格納されていた。

取外したユニットは大人が2人いれば簡単に持ち運びができる。

キャンプや車中泊はもちろん、ワーケーション用の移動オフィスや機材車、移動販売車やトランスポーターなど、ユニットの組み合わせでさまざまなアレンジができるから応用性は高い。

そのアレンジのパターンは無限大ともいえるほど可能だから、どれを選んだらいいか分からないというユーザーのために、コンプリートパッケージが用意されているのもうれしい。

使用目的にもよるが、価格はだいたい50万円くらいからといったところだ。

このハコ×ハコ、昨年の4月から発売され、トヨタ系のディーラーでもオプション設定されている。

ディーラーによってはデモカーが展示されていることもある。発表後の反響はかなり大きいという。

対応車種は? キャラバンは?

200系のハイエースで、標準ロング/標準ルーフ&ハイルーフ(1型〜現行型)であれば、取付けは可能。

ワイド/ミドルルーフおよびスーパーロング車用も今後追加が予定されている(メーカー標準仕様に限る)。

「ハコ×ハコ」の新型パッケージモデルがジャパンキャンピングカーショー2022で初披露。こちらはシートなどを改造しているので8ナンバーとなる。
「ハコ×ハコ」の新型パッケージモデルがジャパンキャンピングカーショー2022で初披露。こちらはシートなどを改造しているので8ナンバーとなる。

もちろん、エンジンはガソリンでもディーゼルでも、駆動方式は2WDでも4WDでも対応している。

ただ、残念なのはハイエース専用のユニットだということ。

日産キャラバンなどのオーナーも注目しているようだが、現在のところ他車への対応は検討されていないようだ。

使用目的に合わせて、ハイエースをさまざまにアレンジできるモビリティ・ユニット「ハコ×ハコ」。

ふだんは仕事用に、休日はキャンプやアウトドアにと、1台のハイエースを活用したいなら、これは最適なアイテムと言えるだろう。

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