突如ロータス参戦! 600ps級の「背が高いEV」 完全電動のパワー系SUV 4選

公開 : 2022.03.30 11:25  更新 : 2022.03.30 11:44

ロータスが、電気自動車のSUV「エレトレ」を発表。その最高出力である600馬力をテーマに、パワー系のフル電動SUV、4モデルをご紹介します。

世界のEVは、エコだけじゃない!

SUVの人気はここ日本でも高まっているが、海外のモーターショーを見ても分かるとおり、新登場のSUVは多くが電気自動車。

これまで軽量なスポーツカーにこだわってきた英ロータスが、フルEVの大型SUV「エレトレ」を発表したのは象徴的な出来事だ。

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ    ロータス

しかも、その最高出力は600馬力級。

ライトウェイト・スポーツが代名詞のロータスでさえ参入してきた、パワー系の背が高いEV。

このマーケットにはどのような可能性があるのか、4つの注目モデルとともに探ってみよう。

ロータス史上初のSUV「エレトレ」

70年を超えるロータスの歴史に、新時代を告げるモデルとして生まれたのが電気自動車のSUV「ロータス・エレトレ」。

608.3psものエレクトリックパワーはフロントに1基、リアに1基、合計2基のモーターが生み出し、四輪を介して路面に伝える(4WD)。

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ    ロータス

まさにパワー系電動SUVのパッケージングであるが、これまでのロータス車と大きく異なる点が、ADAS(先進運転支援機能)の充実。

従来のエリーゼやエキシージからは想像できないが、日常生活でも出番の多いロータスを標榜する「エレトレ」には、ACC、交通標識認識、駐車支援の360°カメラ、幼児置き去り検知システムまで、様々な機能が備わる。

・最高出力:608.3ps~
・0-100km/h加速:3秒以下
・航続可能距離:600km(目標値)

また、これまで軽さを追求してきたロータスのイメージを覆すのが大きさ。

そのボディサイズは、全長5103×全幅2135(電動リアミラー車)×全高1630mm。ホイールベースは3019mm。

全長・全幅はポルシェカイエンを上回るというから、実車は相当ボリュームのある外観になるだろう。

なお、日本への導入時期・価格は未定だ。

テスラモデルX 「プレイド」は1000馬力超え

EVを語るうえで外せないメーカーは、やはり米テスラ。そのラインナップのなかでSUVスタイルを採用するのが「モデルX」と「モデルY」だ。

このうちモデルXは標準車ですら670psを誇るが、パワー系ということなら上位グレード「モデルXプレイド」が筆頭だろう。

テスラ・モデルXプレイド
テスラ・モデルXプレイド    テスラ

3基のモーターが送り出す最高出力は1000馬力超え。トルクベクタリングを備えるAWDシステムで、EVならではの鋭いトルクを自在に操る。

・最高出力:1020ps~
・0-100km/h加速:2.6秒
・航続可能距離:536km

もともとは、最上位グレードとなる「プレイド+」の登場が予定されていたが生産はキャンセルに。「プレイドがとても良いので、必要ないよ」とマスクCEOが言い訳したことで話題となった。

モデルXのサイズは、全長5037×全幅1999×全高1684mm。ホイールベースは3m級。

上方に跳ね上がるファルコン・ウイングの後席ドアを開ければ、プレイドでは最大で6名分の空間が広がる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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