フィアット500e フィアット初のEV日本発表 カーリースのみの販売へ 航続、最大335km

公開 : 2022.04.05 21:20

ポップ/アイコン/オープンの違いは

モデル・ラインナップは3種。

エントリーモデル(受注生産)の「Pop(ポップ)」は、16インチアルミホイールや7インチフルカラーTFTマルチインフォメーションディスプレイ、衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロールなどを備える(450万円)

フィアット500eオープン
フィアット500eオープン

「Icon(アイコン)」は、LEDヘッドライト、オートハイビーム、17インチアルミホイール、レザーシート、シートヒーター、アダプティブクルーズコントロールなどの上級装備を搭載する(485万円)。イントレチャーダ・インストゥルメントパネルもこのグレードの特徴だ。レザーを細い紐状にし、編み込んだデザインで、プロダクトマネージャーの生野逸臣氏は「フィアット500のアイコンであり、イタリアらしいチャームポイント」だと補足した。

「Icon(アイコン)」と同等の装備を持つカブリオレモデル「Open(オープン)」は495万円のプライスを掲げる。

内装、遊び心とヘリテージ融合

インテリアは、フィアットのロゴをあしらったモノグラムのシート表皮や、トリノの街並みが描かれたスマートフォントレイ、ドアハンドル底面にあしらわれた「Made in Torino」の文字や、1957年デビューの祖先にあたるヌォーバ500のイラストレーションなど、遊び心のあるデザインが散りばめられている。

操作系のボタン類は敢えて突起を省いた。インストゥルメントパネルやメーター、2本スポークのステアリングはヌォーバ500からインスピレーションを得たという。

フィアット500eの内装は、ヌォーバ500からインスピレーションを得た部分が多い。
フィアット500eの内装は、ヌォーバ500からインスピレーションを得た部分が多い。

またインストゥルメントパネル中央には10.25インチのUconnectディスプレイが配され、アップル・カープレイにワイヤレス接続が可能となる(アンドロイド・オートの有線接続にも対応)

500eは、電気自動車に求められる車両接近通知装置(AVAS)のサウンドにもこだわっている。

イタリア人作曲家ニーノ・ロータによるメロディを乗せたオリジナルのサウンドを採用し、車両の接近を知らせる。また起動ボタンを押した際にはユニークなサウンドで確認ができる。

先進安全機能も大幅アップデート

フィアット500eは、歩行者や自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車線から外れそうになるとハンドルの振動や警告音で注意を促すレーンデパーチャーワーニング、リアパーキングカメラ(ステアリング連動ガイドライン付)、オートマティックハイビームなどを全車に標準で備えている。

また、前走車と一定の車間距離を保ちながら設定速度に巡航するアダプティブ・クルーズコントロールや、車線の中央を維持した走行をサポートするレーン・キーピング・アシスト、サイドミラーの死角にある並走車の存在をミラー内のアイコンで確認できるアクティブ・ブラインド・スポットアシストなどをモデルにより標準装備している。

フィアット500eは先進安全機能も大幅アップデートしている。
フィアット500eは先進安全機能も大幅アップデートしている。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 執筆

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

関連テーマ

おすすめ記事

 

フィアット 500の人気画像