ボルボ、人気ゲーム「フォートナイト」でおなじみ「エピック・ゲームズ」と協業へ

公開 : 2022.06.03 10:25

ボルボは、エピックのゲームエンジン「Unreal Engine」を次世代ボルボ車に搭載すると発表しました。

エピックのリアルタイム3D制作ツール採用

ボルボは、エピック・ゲームズとの新たな協業により、フォトリアリスティック・ビジュアライゼーション技術を次世代電気自動車に搭載する計画を発表した。

両社は協力して、エピックのゲームエンジン「Unreal Engine」を次世代ボルボ車に搭載し、高品質なグラフィックスを提供する。

ボルボは、エピックのゲームエンジン「Unreal Engine」を次世代ボルボ車に搭載すると発表した。
ボルボは、エピックのゲームエンジン「Unreal Engine」を次世代ボルボ車に搭載すると発表した。    ボルボ

エピック・ゲームズは、人気ゲーム「フォートナイト」で知られているインタラクティブ・エンターテイメントとソフトウェアの企業。

エピック・ゲームズは、ゲームに限らずさまざまな業界で使用されている最先端のリアルタイム3D制作ツールである「Unreal Engine」も開発している。

今回ボルボは、車内のデジタルインターフェースの開発や車内のリアルタイムグラフィックスのレンダリングに使用することを決めた。

ボルボは、欧州の自動車メーカーとしては初めて、ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)の開発に「Unreal Engine」を使用。

具体的には、ドライバーに関連情報やインフォテインメント機能を提供する車内ディスプレイの1つであるドライバー・インフォメーション・モジュール (DIM)にまず焦点を当てるという。

次世代のボルボ車では、ディスプレイを通じて、よりシャープなレンダリング、豊かな色彩、新しい3Dアニメーションを用いた印象的で高品質なグラフィックスを目にすることができるという。

また、次世代のボルボ車は「Unreal Engine」を第3世代の「スナップドラゴン・コックピット・プラットフォーム」の高性能コンピューティングパワーと組み合わせる。

その結果、ボルボの次世代インフォテインメントシステムは、先代に比べて2倍以上高速化し、車内のグラフィックス生成と処理は最大で10倍高速化される予定という。

新たなグラフィックが初めて搭載されるのは、ボルボが2022年後半に公開する、新しい電気自動車のフラッグシップモデル。

ボルボは、将来的には「Unreal Engine」が新型ボルボ車のほかの技術分野を発展させる機会もあるとコメントした。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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