ミニ 次世代3ドア、歴代最後のエンジン車に 高性能JCWのプロトタイプ発見

公開 : 2022.08.04 18:05

第4世代となる次期ミニ・ハッチバックのプロトタイプが目撃されました。大径ホイール、リアディフューザー形状などから高性能のJCWモデルと思われます。

外観はほぼ変わらず? ホットハッチJCW発見

ミニは、2030年代初頭までに完全なEVブランドとなることを目指しているが、現行の内燃機関搭載モデルを大幅にリフレッシュする準備を進めている。

新たに目撃された3ドアのプロトタイプは、厳重なカモフラージュを身にまとって公道テスト走行を行っていた。次世代の電動化モデルに合わせて、現在の3ドアをどのように改良するのか、手がかりが掴めそうだ。

今回目撃されたミニのプロトタイプ
今回目撃されたミニのプロトタイプ    AUTOCAR

このガソリンエンジン搭載の新型ハッチバック(第4世代)は、来年発売されるEV仕様と中身は全く異なるが、外観はよく似ており、一緒に販売される予定だ。ミニ最後の内燃機関モデルは、2025年発売の次世代コンバーチブルになると予想されており、今回目撃されたハッチバックをベースにする見込みだが、生産ラインを共有するかどうかはまだ確認されていない。

プロトタイプは、スポーティな大径アルミホイール、フロントエアインテーク、肉厚なブレーキセット、リアディフューザーなどの装備から、高性能のJCW(ジョン・クーパー・ワークス)モデルと思われる。

デザイン面では、丸みを帯びたEV仕様との差別化を図りつつ、現行モデルとの違いを際立たせるため、細部に変更が施されている。

フロントオーバーハングがわずかに短縮され、バンパーとライトも変更されているようだ。ミニのデザインチーフ、オリバー・ハイルマーは初代ミニのコンパクトなプロポーションを取り戻そうとしており、その意向に沿ったスタイリングと思われる。サイドミラーのウインカーや目立つフューエルカバーなどにも違いが見られる。

インテリアは、抜本的な改革が行われる見込みだ。最近公開されたエースマン・コンセプトや、デザインチーフへのインタビューなどから、ミニマルな志向を強めることはほぼ確実。これまで円形のスピードメーターがあった場所には、センタータッチスクリーンを配置し、物理的な操作系の大部分が取り除かれると予想される。

パワートレインについては、最高出力231ps、0-100km/h加速6.1秒という現在の2.0L 4気筒ターボの改良型を採用すると思われる。しかし、マニュアル・トランスミッションを導入するかどうかは明らかではない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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