10年ぶり「英国製」でノルウェーへ ミニ・クーパー・コンバーチブルで氷上ドリフト(1) ヘラジカ避けで垣間見た敏捷性

公開 : 2026.04.09 18:05

すっかり貴重になった、お手頃価格のオープンカー。英国生産となったクーパーのコンバーチブルで、目指すは北欧の氷上コースです。手懐けやすいドリフトで、UK編集部が感じたスピリットとは?

貴重になったお手頃価格のコンバーチブル

最近は、オープンカーがすっかり少なくなった。お手頃なコンバーチブルが、かつては複数存在したのに。日産マーチ(マイクラ)にも、ソフトトップ仕様が存在したほど。もっと高く評価するべきだったと、今頃になって思う。

最近の若者は、日産ジュークなどが牽引した、小さなクロスオーバーを選ぶようになった。沢山の陽光は、パノラミック・ガラスルーフで浴びれるようになった。

ミニ・クーパー S コンバーチブル(欧州仕様)
ミニ・クーパー S コンバーチブル(欧州仕様)

それでも、英国市場には素晴らしい2台が生き残っている。1つは、マツダMX-5(ロードスター)。131psの1.5Lエンジン仕様なら、2万8585ポンド(約600万円)から我が物にできる。インフレを踏まえると、発売当初よりコスパは高い。

4代目のミニにも、ソフトトップ仕様がある。クーパー C コンバーチブルなら、2万8955ポンド(約608万円)から。2.0Lのターボエンジンで163psあり、リアシートも備わり、ロードスターより普段使いしやすい。クルマとの一体感では、届かなくても。

一面の銀世界でもオープン・ミニは楽しい?

3000ポンド(約63万円)上乗せすれば、今回お借りした203psのクーパー Sへステップアップできる。トランスミッションは7速デュアルクラッチで、シフトパドルはオプションだが、オープンのミニはすこぶる楽しい。それでは、一面の銀世界では?

2026年におけるオープンカーの特別さを考えれば、ソフトトップを閉じたまま、という選択はない。ノキアン・ハッカペリッタという、スタッドレスタイヤも履いている。

ミニ・クーパー S コンバーチブル(欧州仕様)
ミニ・クーパー S コンバーチブル(欧州仕様)

ダッシュボード上の真ん丸なタッチモニターには、「オープンタイマー」という、ソフトトップを折り畳んでいた時間を測る機能がある。このクルマの場合、工場をラインオフ後、22時間弱しか開いていないらしい。まだまだ短い。

氷点下16度のスカンジナビア半島で、今回はその時間を可能な限り伸ばそうと思う。防寒着を着込んで、手袋をつけて、冒険してみようじゃないか。

凍結した湖でドリフトを楽しめる北欧

4代目ミニ・クーパー・コンバーチブルは、グレートブリテン島南部のオックスフォード工場で作られている。ボンネット内に収まるB48型4気筒ターボは、中部のバーミンガム工場で組み立てられている。ボディは、南部のスウィンドン工場製だ。

10年ぶりとなる英国製のミニだが、筆者がやって来たのはノルウェー中部のトロンハイム。2時間ほど走り、ウインタースポーツが盛んなスウェーデンのオーレを目指そうと思う。ルートは単純。E14号線を、ひたすら東へ向かうだけだ。

ミニ・クーパー S コンバーチブル(欧州仕様)
ミニ・クーパー S コンバーチブル(欧州仕様)

北欧では、凍結した湖でドリフトを楽しむイベントが盛ん。中古のトヨタ86ポルシェ911などが、豪快に雪けむりを上げながらテールスライドしている。運が良ければ、オーロラも見れるらしい。オープンカーなら、直接その光をまぶたに焼き付けられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ミニ・クーパー・コンバーチブルで氷上ドリフトの前後関係

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