新型シビック・タイプR価格発表! 「FL5」のサイズ/内装/スペックを解説 FK8から10馬力アップ

公開 : 2022.09.01 10:04  更新 : 2022.09.01 10:35

内装・シート・インパネも本気

インテリアでは、「乗り込むときの高揚感」と「運転時に集中できる空間」を、赤/黒を用いてハイコントラストに表現した。

シートとフロアカーペットの色は赤として、気持ちの高ぶりを演出。

ホンダ・シビック・タイプRの前席内装(内装色:ブラック/レッド)。
ホンダシビック・タイプRの前席内装(内装色:ブラック/レッド)。    宮澤佳久

また、サーキットでの限界走行時においても運転に集中できるように、直感認知性を向上させたノイズレスな視界を追求。反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用するなど、インストゥルメント・パネルはブラック基調としている。

シートは、軽量化を実現しながら、骨盤の支持やステアリングを転舵するときの上腕部分のサポート性に優れ、長時間運転しても疲れにくい造形がポイント。

ノーマル・シビックのボディ・スタビライジングシートをベースに専用開発を進めた。

具体的には、テストコース/サーキットを徹底的に走り込み、多面体のシートバックや座面、サイドサポートの形状、ウレタンの硬度を場所によって変化。さまざまな体格の身体を包み込む“タイプR史上究極”のサポート性能を獲得したという。

なお、リアシートは2人掛けとして、乗車定員は4名になる。

その後席には、密着性が高く摩擦抵抗の高いスエード調表皮を用いることで、コーナリング中に横Gがかかったときのリア席乗員のホールド性を高めた。

ADAS/装備 「ホンダ・ログR」とは

新型シビック・タイプRは、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備。

広い範囲・高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラや、ガラスや外壁など非金属も高精度で検知する前後ソナーセンサー、リアのレーダーを採用。「サポカーS<ワイド>」に相当する機能を備えた。

ホンダ・ログR「パフォーマンスモニター機能」の3Dモーション表示。これ以外にも、Gメーター/タイヤ摩擦円、計器、「スコアリング機能」ではオートスコア、データログ、VSモードの画面が用意されている。
ホンダ・ログR「パフォーマンスモニター機能」の3Dモーション表示。これ以外にも、Gメーター/タイヤ摩擦円、計器、「スコアリング機能」ではオートスコア、データログ、VSモードの画面が用意されている。    宮澤佳久

タイプRならではのユニークな装備としては、専用データロガーである「Honda Log R(ホンダ・ログR)」を車載ナビにアプリとして搭載。

自身の運転操作によるクルマの機械的な運動情報などをリアルタイムに知ることができ、また、その情報をタイプRユーザー同士でシェア可能。人とクルマとの新しいあり方を提案する。

なお、ホンダ・ログRの機能としては、以下のようなものがある。

1. 水温・油温、ステアリング舵角、ブレーキ圧、アクセル開度、ヨーレートなどの情報を表示して、スキルの向上に貢献する「パフォーマンスモニター機能」。

2. 一般道向けの「オートスコア機能」と、サーキット走行向けの「データログ機能」を搭載し、走行中の車両・操作情報をスコアリング。ドライビングスキル向上をサポートする「スコアリング機能」。

3. スマホにログRのアプリをインストールすれば、走行データをいつでも確認でき、アプリで走行動画を撮影すると、走行データと同期させた動画を作成し、SNSなどでシェアできる「スマートフォン用ホンダ・ログR・アプリ」。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。

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