間近にとらえた! ポルシェの次世代EV ボクスター電動化モデル発見

公開 : 2022.11.19 17:45

2025年の発売が予想されるポルシェの次世代EV「ボクスター」のプロトタイプが目撃されました。ミドエンジン車らしいダイナミクスを追求する電動スポーツカーです。

目の前に電動化されたボクスターが!

ポルシェ718ボクスターの後継モデルと思われるプロトタイプが目撃された。撮影者は今回、欧州の公道でテスト走行しているところを、近距離からカメラに収めることができた。

次世代のポルシェ718ケイマンおよびボクスターには、ミドエンジン車の特徴を模して設計された電動スポーツカー用プラットフォームが採用される見込みだ。

ポルシェ718ボクスターの後継モデルと思われるプロトタイプ
ポルシェ718ボクスターの後継モデルと思われるプロトタイプ    AUTOCAR

ポルシェは、次世代718を電動ドライブトレインのみの設定とし、2020年代半ばまでに発売する意向であることが確認されている。既存のタイカンや、2024年デビュー予定のマカンEVの登場に続く、第3の電動モデルラインとなる可能性が高い。

今回撮影された車両は、以前目撃されたものと同様、第5世代となる「983」型ボクスターのプロトタイプと思われる。撮影者によると、マフラーの装着は確認できなかった(フェイク)という。ヘッドライトとリアライトバーのデザインは、タイカンと共通のようだ。

この他、現行モデルとの明確な違いはまだ明らかではない。ポルシェが先に発表したミッションRコンセプトのデザインと、ライトなどのディテールは似ているが、サイドプロファイルは現行ボクスターにかなり近いものである。

ミッションRコンセプトは、ミドエンジン・スポーツカーの設計を模倣しており、最も重い部品であるバッテリーをドライバーの後ろ、通常はエンジンがあるリアアクスルの前に配置している。次世代のボクスター/ケイマンにも、これと同様のレイアウトが採用される可能性が高い。

2~3年以内の発売が予想されることから、この時期にプロトタイプが公道でテスト走行を行うというのは妥当なところだろう。ポルシェはプロトタイプについてコメントを避けている。

ポルシェは、2025年に世界販売台数の50%、2030年には80%をEVとする計画だが、スポーツカーの911やSUVのカイエンに相当するEVモデルの発売時期はまだ確定していない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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