新型レクサスRXは一見さんウェルカム! レクサスで最も売れるSUV 斬新販売方法にも注目

公開 : 2022.11.20 06:45

レクサスで最も売れているRX

次に、レクサス全体販売実績を2017年から2021年累計のモデル別で見ると、RXは全体の28%となりトップ。

次いで、ES(23%)、NX(21%)、LX(6%)、IS(5%)、GX(4%)と続く。

先代レクサスRX
先代レクサスRX

日本市場ではRXがトップで22%で、NX(21%)、UX(15%)、LS(9%)と続いている。

そして興味深いのは、RXでのハイブリッド車の比率だ。

グローバルでは18%にとどまるが、日本では57%と過半数を超えている。

こうした実績を背景と生まれ変わった新型RXでは、コンセプトを「革新への挑戦」として、静粛性と乗り心地について「対話できるクルマ・走りの楽しさ」を追求したと、チーフエンジニアの大野貴明氏は強調する。

話をパワートレインに集約すると、新型で導入するのは、「RX 500h」が2.4Lターボとダイレクトシフト6ATのハイブリッドでAWDのみ、「RX 450+」の2.5L PHEVもAWD、そして「RX 350」の2.4Lターボとダイレクトシフト8ATはFFとAWDをラインナップした。

販売目標については、モデル通期でグローバルでは月1万6200台。

内訳は、日本が700台、北米が9000台、中国が3700台、欧州が1500台、その他が1400台となり、主力市場が北米と中国であることが分かる。

こうした中で、注目されているのが日本国内での抽選販売である。

一見さん向けの抽選販売とは?

新型RXの販売が抽選となるといううわさは、少し前からユーザーの間で話題となっていた。

今回、レクサスの説明よると、RXの抽選販売には大きく2つの種類がある。

新型レクサスRXは、新規ユーザーを対象とした抽選販売と一般販売の方法がとられる。
新型レクサスRXは、新規ユーザーを対象とした抽選販売と一般販売の方法がとられる。

まず、レクサスがメーカーとしておこなうのは、2022年11月18日から同年12月22までの期間に募集する限定500台の抽選販売だ。

これは、現在、または過去にレクサスの所有経験のない新規ユーザーを対象としたもの。抽選の結果発表は2023年1月におこなう予定だ。

また、一般販売では新規ユーザーを含めて誰もが購入対象となる。

一方で、ディーラーが独自に抽選する場合もある。

これは、レクサスがこれまでおこなってきた、ディーラーで受注を取り続けそれが生産能力を大幅に超えることで納期が長くなる、といった考えをあらためた結果としてディーラーが独自におこなうものだ。

レクサスからディーラーに生産計画をあらかじめ提示し、それに応じた販売数をディーラー各社が考慮する手法をRXから取り入れた。

現状では、新車の立ち上がり1年で受注可能な上限台数をレクサスからディーラーに提示しており、初期受注分の納車は来年1月から秋頃までにおこなう予定だという。

今後は、半導体など部品供給の状況によって計画の変更が考えられる中で、増産調整についても鋭意取り組んでいくと説明した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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