便利なパークアシスト機能

反面、駐車を支援してくれるパークアシスト機能は便利。ID.4のサイズは全長4584mm、全幅1852mmとコンパクトとはいえないから、立体駐車場に停める時などはありがたく感じる。

バックカメラは標準装備だし、衝突被害軽減ブレーキのおかげで狭い場所でもバンパーを擦る心配もなし。追加料金なしで英国では実装できる、パークアシスト・プラスという機能も、今度試してみたい。

これは、同等の装備を搭載したクルマ間でデータを共有。駐車場の空きスペースを発見し、ID.4自らがステアリングやアクセル、ブレーキを操作して、自動的に空いている枠に停めてくれる機能。バックでの駐車に手を焼いている時も助けてくれる。

運転支援システムが便利なことは間違いない。しかし、一部の機能にはさらなる調整が必要なことも事実ではある。

フォルクスワーゲンは、2025年までに一歩進んだ自律運転技術を量産車に展開すると発表している。今後数年間で、今の状態からさらに高度なものへ進化することになる。技術者は、忙しい日々を過ごしているに違いない。

テストデータ

気に入っているトコロ

加速の勢い：299psを発揮するID.4 GTXは、高速道路での追い越しが素晴らしい。赤信号からの加速もあっという間。だが、過度な衝撃は生じない。

気に入らないトコロ

タッチモニター：タッチモニターでの操作は簡単ではなく、ラジオ局の選択も面倒に感じる。ステアリングホイールのタッチセンサーも、あまり役には立たない。

価格

モデル名：フォルクスワーゲンID.4 GTX マックス（英国仕様）
新車価格：5万540ポンド（約834万円）
テスト車の価格：5万1225ポンド（約845万円）

テストの記録

電費：5.4km/kWh
航続距離：426km
故障：なし
出費：なし

画像　日本でも正式発表　フォルクスワーゲンID.4 GTX　ボディ違いのID.3とID.5　ゴルフ GTIも　全101枚