街乗りSUVに最適 ブリヂストン・ブリザックVRX3 「断トツ」スタッドレスタイヤを北海道で試す

公開 : 2022.12.14 05:45

盤石のグリップで現れる個性

今回の試乗会ではハリアーのほかにヤリス・クロスアウディQ5、そしてメルセデス・ベンツGLCという4台の試乗車でブリザックVRX3を体感することができた。

先に記したVRX3の当たりの柔らかさ、そして舵効きの良さという特性はすべての車種で感じられた。

ブリヂストン・ブリザックVRX3を装着したメルセデス・ベンツGLC。
ブリヂストン・ブリザックVRX3を装着したメルセデス・ベンツGLC。    ブリヂストン

また試乗している最中は「試乗車の個性をしっかりと反映させるタイヤ」という印象を抱いた。

路面を選ばずグリップが安定していると、安心感も生まれるが同時に「いい意味で」タイヤの存在を忘れそうになる時があるのだ。

とくに興味深かったのはスタビリティコントロールを切った状態のQ5とGLCのハンドリングの違いだった。

弱アンダーステア(前輪)からブレークしはじめるQ5に対し、GLCはリアが先に出はじめる。

だがどちらも軽くスロットルを踏んで待つと、トラクションがしっかりと掛かり車体がグイグイと前に出ていくことで狙ったとおりの走行ラインが保たれる。

基本的なグリップが足りないと、そのことばかりに意識がいってしまうが、クセのない高性能なスタッドレスタイヤはクルマの個性を上手く補完してくれるのである。

降雪地域において圧倒的なシェアを誇るブリザック。最新のVRX3は多くのドライバーに安心感を与えてくれるはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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