トヨタ・トヨエース・ダブルキャブ・キャンパー仕様(1977年式)落札価格は? BHオークション×ヤフオク!結果

公開 : 2023.01.22 20:58

BHオークションとヤフオク!のコラボで実現した第16回「コレクションカーオークション」の結果を紹介します。

珍車が1円スタート 結果は?

オークションハウス「BHオークション」は、「ヤフオク!」とコラボレーションし、希少価値の高い名車に特化した第16回「コレクションカーオークション」を開催。

今回のオークションは、和歌山県発の大人気アウトドアショップ「Orange」本店に展示されていた希少なヴィンテージカー全13台が出品された。

トヨタ・トヨエースTY10-Pバラクーダ(1977年式)
トヨタ・トヨエースTY10-Pバラクーダ(1977年式)    BHオークション×ヤフオク!

スタート価格はすべて1円から。「誰もが参加できる」オークションとして開催された。

出品される個体は、「Orange」のYouTubeチャンネルや、各種イベントで話題となったカスタムトラック2台をはじめ、国内では極めて入手困難なアメリカ製のキャンピングバンなど、「Orange」代表池田道夫氏が長年かけて収集した珠玉のコレクションが揃う。

2023年1月22日に判明したオークション結果をそれぞれ紹介する。

「トヨタ・トヨエース」のオークション結果

スタート価格:1円
落札価格:133万7000円(税込:147万700円)
入札数:201

出品されたトヨエースの詳細

今回出品されたのは、戦後日本における代表的な商用トラックとして知られるトヨタ・トヨエースの3代目。定員6名の「ダブルキャブ」グレード。

この個体は商用車としての面影は残しておらず、軍用車を思わせる無骨なスタイリングへとカスタムされている。

トヨタ・トヨエースTY10-Pバラクーダ(1977年式)
トヨタ・トヨエースTY10-Pバラクーダ(1977年式)    BHオークション×ヤフオク!

このスタイルは、池田氏がかねてより思い描いていた「理想のトラック」を具現化したカスタムで、コレクションの中でもとくに思い入れの強い1台という。

カスタム前は白のボディカラーを纏い、ドアには〇〇工務店といったロゴが入った、いかにも商用車という佇まいの個体であった。

そこに板金補修とフルオールペンを実施。ミリタリーなカーキグリーンは、ダイハツの純正色としても設定されているカラーであり、さりげなく光るメタリックが剛健さを纏いつつも、モダンで洗練された印象を与える。

そしてノーマルから大幅にサイズアップされたホイールもこの車両のアイデンティティ。サイズは16インチで、屈強な印象を形作っている。

キャンプを意識した特徴としては、屋根にテントが備えられている点。

コンパクトで簡易的なテントに見えるが、展開してみると中は十分なスペースが広がる。耐荷重にも優れており、大人3人が入っても問題ないとのこと。

純正の「トヨエース」から大きく趣を異とするこの車両であるが、実は大掛かりなカスタムは施されていない。

リフトアップはされておらず、外装パーツもそのままであるという。オリジナルの良さを存分にいかしつつ、見るものに驚きを提供してくれるこのスタイルは、池田氏の持つセンスが光った1台といえるだろう。

シンプルで内張りの少ない内装は、ほぼオリジナル状態という。

このインテリアがカスタムのテーマと見事に調和しており、外装にあわせて作り替えたと思わせるほど違和感のない仕上がりとなっている。

ラジオは当時のオリジナルが装備されており、AMラジオが受信可能。荷台のスペースも十分で、大荷物も容易に積み込めるようになっている。

ユニークなルックスも注目だが、6人乗り、テント装備、エンジンも快調に動作する実用性を兼ね備えたこの個体は、ソロはもちろん、ファミリーキャンプでの使用に適している点でも魅力といえる。

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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