スバル・レガシィ・アウトバックX-BREAK EX試乗 最新スバルが誇る「総合雪国性能」

公開 : 2023.03.13 05:45

絶大な安心感=「総合雪国性能」

那須岳を降り、融雪剤で湿ったような路面を走り抜け、われわれは会津若松方面へ向かった。

のんびりと走る田舎道で印象的だったのは、基本的な走行性能の部分だった。

スバル・レガシィ・アウトバックX-BREAK EXは冬の旅の安心感=選択肢を増やしてくれる1台だ。
スバルレガシィ・アウトバックX-BREAK EXは冬の旅の安心感=選択肢を増やしてくれる1台だ。    村田研太郎

ドイツ車の様にボディ剛性が主張してきたりエンジンのパワーやシフトのキレ味が突出していたりということはないのだが、だからといって不足に感じる部分もないのだ。

スタッドレスのせいでいくぶんアシがフワつくときもあるのだが、乗り心地は非常に優れている。

またAWDは絶えず四輪にしっかりトラクションが入っていることを感じさせてくれる性格で、これも安心感につながっている。

猪苗代湖のほとりの雪原で撮影していると、個人的には虚飾に見えて好きになれなかった黒い樹脂製のフェンダーリップやバンパー類がほどよく汚れて逞しく見えた。

リアの荷室は家族4人ほどで本気のアウトドア遊びに興じるのであれば心許なさそうだが、そういう場合は迷わずルーフキャリアをフルに活用するのが正しいのだろう。

甲子温泉に泊まった晩の天気は不安定で、時おり強い雪が降っていた。もし二駆のクルマでここに来ていたら、明日のことが気になりスマホで天気予報ばかり見ていたはずだが今回は心配いらない。

アウトバックは運転している時はもちろんのこと、走っていない時でも乗り手を安心させてくれる。

だから旅の予定が消極的なものに変わったりもしない。これもスバルらしい「総合雪国性能」の一部なのだと実感させられたのだった。

スバル・レガシィ・アウトバックX-BREAK EXのスペック

価格:414万7000円
全長:4870mm
全幅:1875mm
全高:1670mm
最高速度:-
0-100km/h加速:-
燃費(WLTC):13.0km/L
車両重量:1955kg
エンジン形式:1795cc水平対向4気筒ターボ
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力:177ps/5200-5600rpm
最大トルク:30.6kg-m/1600-36000rpm
ギアボックス:CVT
駆動方式:四輪駆動
乗車定員:5名

スバル・レガシィ・アウトバックX-BREAK EX
スバル・レガシィ・アウトバックX-BREAK EX    村田研太郎

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    村田研太郎

    Kentaro Murata

    1997年生まれ。シンガポール出身、神奈川県川崎市在住。17歳の時に報道写真に影響を受け写真家を志し、日本大学芸術学部写真学科を卒業。2018年に渡英し、ロンドンにてTakahito Sasakiに師事しながら、ファッション写真のジャンルを中心に写真家としてキャリアをスタート。以後、広告からドキュメンタリーまで、ジャンルを問わずに活動中。駅をアートで埋める企画YAMANOTE LINE MUSEUMに参加している。

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