全長250mm拡大 7人乗りEVミニバン、フォルクスワーゲンID.Buzz ロングホイールベース登場

公開 : 2023.06.05 06:05

フォルクスワーゲンはID.Buzzのロングホイールベース版としてID.Buzz LWBを発表しました。欧州だけでなく北米市場でも販売予定で、全長4962mmのボディに最大7つのシートを装備可能です。

室内スペース拡大のLWB 北米販売も

フォルクスワーゲンは、7人乗りのEVミニバン、ID.Buzz(IDバズ)のロングホイールベース仕様としてID.Buzz LWBを公開した。

欧州では2023年内に発売予定で、新たにアップグレードされた最高出力286psの電気モーター、最大85kWhのバッテリー、そしてフォルクスワーゲン史上最大とされるパノラマガラスサンルーフを搭載する。

フォルクスワーゲンID.Buzz LWB
フォルクスワーゲンID.Buzz LWB    フォルクスワーゲン

ID.Buzz LWBは、標準のID.Buzzをベースにホイールベースを250mm延長し、3239mmとした。これにより全長は4962mmとなる。

シートレイアウトは、5人乗り、6人乗り、7人乗りの3種類が用意される。英国では5人乗りが標準仕様とされ、その他はオプション設定となる。

また、商用バージョンのID.BuzzカーゴのLWBも計画されているという。

ラゲッジ容量は、5人乗りで1340L(標準より219L拡大)、7人乗りで306Lとされている。

インフォテインメント・ディスプレイは、従来の10.0インチから12.9インチに大型化された。エアコンとオーディオ調整用のタッチセンサー式スライダーには、夜間でも操作しやすいようにイルミネーションが追加されている。

一方、パノラマサンルーフには電子制御の液晶機能が備わり、ヘッドライナーのスライダー・コントローラーで透明から不透明に切り替えることができる。

ID.Buzz LWBは、当初は最高出力286ps、最大トルク57kg-mを発生する後輪駆動車のみで販売される。車両重量はまだ公表されていないが、フォルクスワーゲンによると0-100km/h加速は7.9秒、最高速度は160km/hに制限されるという。

バッテリーは77kWhまたは85kWhから選択でき、どちらも11kWのAC充電と200kWのDC充電が可能だ。エネルギー消費量や航続距離に関する数値はまだ明かされていない。

また、フォルクスワーゲンは、四輪駆動でロングホイールベースの最上位モデルとして、ID.Buzz GTXを2024年に発売するとしている。最高出力は360ps、0-100km/h加速は6.4秒になるという。

フォルクスワーゲンは、標準ホイールベースのID.Buzzを導入していなかった米国やカナダなどの市場で、ID.Buzz LWBを販売する計画だ。

LWBの生産は、ドイツ・ハノーバーの商用車工場で、標準モデルとともに行われる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

関連テーマ

おすすめ記事

 

フォルクスワーゲンの人気画像