ポルシェ・カイエンPHEVのレンジ拡大 新たにカイエンS Eハイブリッド追加

公開 : 2023.09.27 08:45

ポルシェはカイエンに新たなハイブリッドであるカイエンS Eハイブリッドを追加しました。既存のカイエン・ターボEハイブリッドとカイエンEハイブリッドの中間で、実用性とパフォーマンスのバランスを重視します。

カイエン3番目のプラグインモデル 「カイエンS Eハイブリッド」

ポルシェは新型カイエン3番目のプラグインモデルとなる「カイエンS Eハイブリッド」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店にて9月26日より開始すると発表した。

新型「カイエンS Eハイブリッド」は、カイエン・シリーズ3番目の電動化エンジンバリエーションであり、「カイエンEハイブリッド」と「カイエン・ターボEハイブリッド」の間に位置付けられる。実用性とパフォーマンスの絶妙なバランスを重視し、SUVとSUVクーペのボディバリエーションが用意される「カイエンS Eハイブリッド」は、パワートレインレンジにふさわしい追加モデルとポルシェは語る。今年初めに全面改良された新型カイエンのハイブリッド技術によって、このモデルバリエーションでも電気航続距離がさらに延長され、そのインテリジェントなエネルギーマネジメントによって充電時間も短縮したと言う。

ポルシェ・カイエンS Eハイブリッド
ポルシェ・カイエンS Eハイブリッド

「カイエンS Eハイブリッド」には、260kW/353psを発生する改良された3LのV6ターボエンジンが搭載され、130kW/176psの電気モーターと組み合わされる。これらが一体となり382kW/519psのシステム出力と76.48kg-mの最大システムトルクを発揮する。その出力性能は走行性能にも反映されており0-100km/hを4.7秒で加速し、最高速度は263km/hに達するとポルシェは発表した。

「カイエンS Eハイブリッド」 他モデルとの差別化は?

「カイエンS Eハイブリッド」に標準装備されるアダプティブエアサスペンションは、パフォーマンスの向上と走行快適性の向上の両立に寄与する。その革新的な2チャンバー/2バルブ技術は、快適性/パフォーマンス/ダイナミックな挙動に至るまで、極めて幅広いスプリングレートを実現する。同時に現行世代カイエンのハイブリッドシステムの最適化による恩恵が得られる。エレクトリックシステムのみによる最大90kmの航続距離で、ほとんどの日常的な近距離走行をゼロエミッションで行うことができ、ポルシェは25.9kWhのバッテリー容量によってこの航続距離を可能にしたと語る。なお新しい車載AC充電器は11kWとなる。

エクステリアは20インチのカイエンSホイールが標準装備され、エグゾーストシステムにはブラッシュステンレススチール製デュアルツインテールパイプを備える。「カイエンS Eハイブリッド」には、SUVとしてはシルバーエクステリアパッケージ、クーペとしてはブラックエクステリアパッケージが用意される。夜間走行における安全性と快適性は標準装備のマトリックスLEDヘッドライトによって支えられ、新しい革新的なHDマトリックスLEDヘッドライトはオプション設定となる。

ポルシェ・カイエンS Eハイブリッド
ポルシェ・カイエンS Eハイブリッド

インテリアは8ウェイシート/走行モード選択用のモードスイッチを備えるスポーツクロノパッケージ/ステンレススチール製ペダルパッド/シルバーシェイド塗装仕上げのディアマールインテリアパッケージが含まれ、さらにアップルカープレイの新機能をはじめ、マイポルシェ・アプリに追加された機能もカープレイ内から車両機能へ、より簡単なアクセスを可能にする。車内ビデオ機能を含む新しいオプションのパッセンジャーディスプレイや微粒子と有害物質を取り除くように設計された新しいエアクオリティシステムによっても快適性向上に一役買うと述べた。希望小売価格(消費税込)は「カイエンS Eハイブリッド」が1591万円、「カイエンS Eハイブリッド・クーペ」は1656万円となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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