謎のクルマ ランクル発表会でひっそり あなたは気づいていた?

公開 : 2023.09.28 14:15  更新 : 2023.09.28 22:49

・ランクル発表会に「謎のクルマ」
・プレゼンテーションの画面にひっそり
・3車種を考察

謎のクルマがスクリーンに

2023年8月2日に世界初公開となったランドクルーザー250と、3度目の日本導入が決定したランドクルーザー70。

すでに販売がなされている(とはいえ長らく受注停止中だが)ランドクルーザー300と併せて、新たなランドクルーザーファミリーを形成することが明らかとなった。

プレゼンテーションの終盤で今回発表されたモデルとは明らかに異なるシルエットのSUVがスクリーンに映し出されていた。
プレゼンテーションの終盤で今回発表されたモデルとは明らかに異なるシルエットのSUVがスクリーンに映し出されていた。    トヨタ

これまでのランドクルーザーは、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴンの300と、高い耐久性、走破性が求められるヘビーデューティーモデルとしての70、そして悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、人々の生活と実用を支えるライトデューティーモデルのプラドに分けられてきた。

しかしプラドは代を重ねるごとに高級・豪華な路線にシフトしてしまったため、プラドの名前を捨て、再び人々の生活を支えるライトデューティーモデルとして本来の姿に立ち戻ったのが250ということになったのだ。

これで新世代のランドクルーザーシリーズは一通り出揃った感もあったが、発表会での取締役・執行役員デザイン領域統括部長であるサイモン・ハンフリーズのプレゼンテーションの終盤で今回発表されたモデルとは明らかに異なるシルエットのSUVがスクリーンに映し出されていたのである。

カーボンニュートラル=EVか?

サイモン氏は「我々は未来へ向けて……カーボンニュートラルへのさらなる提案や、より手に入れやすくできないか、なども考えているのです」と発言していたことから、シルエットの2車種のうち、どちらかは電動車であることが想像できる。

しかしすでに250にはハイブリッドモデルが設定されることはアナウンスされており、PHEVモデルも追加されるウワサもあることから、カーボンニュートラルモデルはBEVとなる可能性もありそうだ。

往年のプラド3ドアモデルや初代RAV4の3ドアモデルのように、パーソナルユースにも対応した小型SUVという可能性もありそう。
往年のプラド3ドアモデルや初代RAV4の3ドアモデルのように、パーソナルユースにも対応した小型SUVという可能性もありそう。    トヨタ

そう考えると2021年12月の「バッテリーEV戦略に関する説明会」で初公開された「コンパクトクルーザーEV」の市販版ということも考えられる。

ただ当時発表されたコンパクトクルーザーEVはFJクルーザーを思わせるポップライトブルーのボディカラーを纏い、踏ん張り感のあるワイドなフェンダーを持っていたが、今回のシルエットはホイールベースが短く、背面スペアタイヤを背負ったスタイルとなっているため、「より手に入れやすく」という方面をカバーしたモデルという可能性もあるかもしれない。

そうなると、こちらの小型のモデルは往年のプラド3ドアモデルや初代RAV4の3ドアモデルのように、パーソナルユースにも対応した小型SUVという可能性もありそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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