マツダ ロードスター後継EV、10月末にコンセプト公開か 「クルマ好き」に向けた新型車の姿とは

公開 : 2023.10.11 18:25

・マツダは10月28日一般公開が始まるジャパンモビリティショー2023に出展。
・同イベントでは「クルマ好き」に向けたデザインの新型コンセプトカーを公開予定。
・昨年こっそり発表のビジョンスタディモデルがついに登場?

ロードスター後継? 流麗な2ドア・クーペ公開か

10月28日に東京都で一般公開開始予定の「ジャパンモビリティショー2023」で、マツダロードスターの未来を予感させる新しいコンセプトカーが公開される。

詳細は明かされていないが、昨年の中期経営計画のアップデートにおいてこっそりと発表されたコンセプトカー「ビジョンスタディモデル」を発展させたものと予想される。

昨年11月に静かに披露されたビジョンスタディモデル
昨年11月に静かに披露されたビジョンスタディモデル    マツダ

マツダは、ジャパンモビリティショー2023に出展するスタンドのテーマを「クルマ好きがつくる未来」とし、「お客様のクルマ好き、クルマ好きに満足していただける商品づくりに取り組むマツダの姿勢を表現」するという。

このスタンドにおける目玉展示が、「展示テーマを象徴するデザインの新型コンセプトカー」となる。10月10日に公開された予告画像を見ると、4つの円形リアライトと「MAZDA」の文字、リアディフューザーの形状などが昨年のビジョンスタディモデルとよく似ている。

ビジョンスタディモデルは2022年11月に公開された2ドア・クーペのコンセプトカーで、ロードスターの歴史を讃える映像とともに披露されていたことから、ロードスターの次世代モデルではないかと考えられてきた。

マツダはジャパンモビリティショー2023で、コンセプトカーとともに初代ロードスターや最新モデルなど、さまざまな車両を展示する予定。また、子供が運転を模擬体験できる3分の2スケールのロードスターなど、体験型の展示内容となるようだ。

ビジョンスタディモデルは、縦置きエンジンを搭載できるようなデザインと、燃料電池かバッテリーケースと思われる構造物をドライバーの後ろに備えている。しかし、マフラーに相当するものが見当たらないことと、マツダがEVに大規模な投資を行っていることから、EVである可能性が高い。

ただし、ロードスターがフルモデルチェンジを間近に控えているかどうかについては、慎重に捉えなければいけない。

マツダの欧州商品開発・技術責任者のヨアヒム・クンツ氏は昨年、MX-5(ロードスターの欧州仕様)の製品ライフサイクルについて「1世代で10年続くことは問題ではない」と語っている。最近も大規模な改良が発表されたことから、現行型(ND)はもう少し販売が続けられるのかもしれない。

クンツ氏は「MX-5はわたし達のブランドの象徴であり、常に特別な扱いを受けています。今のところ、このサイズとコンセプト、そして内燃機関によって、このクルマは永遠に存在し続けるように思われます。もちろん、いつかは電動化しなければなりませんが、この純粋なコンセプトは保ちたいのです」とコメントしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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