日産キックス・コンセプトをサンパウロ・モーターショーで発表

公開 : 2014.10.29 22:50  更新 : 2017.06.01 02:11

日産は、10月28日から11月9日までブラジルで開催されるサンパウロ・モーターショーでキックス・コンセプトを発表する。

このキックスは、ブラジル市場向けのクロスオーバー・モデルで、2012年に同じサンパウロ・モーターショーで発表した都市型スポーツ
カー・コンセプト、エクストレムに続く第2弾のモデルとなる。

ブラジル日産社長のフランソワ・ドッサは、キックスが、”今日のアクティブなブラジルの若い層が求めるタフネスや安全性” に配慮したモデルであるとしている。

キックスは、カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザイン・アメリカ(NDA)と、ブラジルのリオデジャネイロにあるサテライト・デザイン・スタジオ、そして日産デザイン・アメリカ・リオ(NDA-R)が共同で開発したモデルである。

「キックス・プロジェクトは、日産のグローバル・デザイン・ネットワークによるクルマづくりの成功例です。私たちは、このコンセプトカーを作り上げるために、リオデジャネイロにある新しいデザイン・スタジオに、現地市場についての見識を求めました。異なるデザイン・スタジオを通した共同開発は、長年の日産の強みであり、ニッサン・デザインを更なる強みへと導く重要な鍵でもあります。ブラジルにおける未来の都市型クロスオーバー・セグメントに、斬新で、期待を超えるアイディアを探求し、表現することが出来ました。キックスは、エクストレムよりも成熟した思慮深いクルマとなっています。”遊び” ではない “走りの楽しさ” を追求しながら、お客さまが誇りを持って運転を楽しむことができる、プレミアムな存在感を持ち合わせたデザインです。」と、日産自動車の専務執行役員・チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎はコメントしている。

また、「ブラジルには様々なスタイル、フレーバー、そしてテイストが一体化した人と文化の融合があります。『Kicks Concept』は、羨望の的になるようでありながら手の届くデザイン、ブラジルの裏通りの走りにも耐え得る頑丈さとスポーティーさを兼ね備えた上で、洗練されながらも、年間を通して使える実用性を持つデザイン、を追求しました。」と日産自動車のエグセクティブ・デザイン・ダイレクターの青木は述べている。

日産デザイン・アメリカ・リオのチーフ・デザイナーであるロバート・バウアーは、同コンセプトカーのカラーについて「グレーはブラジルでは、非常に人気のある色です。なぜなら、落ちついて、洗練された都市コミュニティを感じさせる色だからです。キックスには、濡れたような光沢のあるサテンチタニウムを採用し高級感あふれる質感に仕上げています。また、私たちは同時に、お客さまの日常にドラマ性を持たせるために、上品で深みのある “リオ サンセット オレンジ” という名称のオレンジ色をルーフや、ホイール等のアクセント部分に加えました。」とコメントしている。

キックスは、ブラジルの路面状況に対応できるように、どっしりとした接地感と機敏な印象を与えるとともに、ダイナミックなボディ形状と、コーナーに突き出したホイール、高いベルトラインやカウル、キャビンを取り巻くようなガラス、高い地上高などが、安心感と安全性を表現しているという。力強いスタンスに加えて、彫刻的なデザインのアッパー・ボディと、大胆な縦基調のフロント・エンドやパワフルなリア・デザインによるダイナミックなロワ・ボディの組み合わせが、斬新さと力強さを加えているともしている。

またボディ部分には、”Vモーション” モチーフを施したグリルやブーメラン型ヘッドライト、ユニークなフローティング・ルーフ、力強いボディ形状といった、最近のニッサン・デザインのデザイン言語が使用されている。

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