未来の日産ジューク? ハイパーパンクは誰のためのクルマか JMS展示へ

公開 : 2023.10.19 12:45  更新 : 2023.10.19 12:47

・ジャパンモビリティショー2023コンセプト第4弾
・日産ハイパーパンクはEVクロスオーバー
・対象とするターゲットや内外装に触れる

日産ハイパーパンク 事前公開

2023年10月19日、日産自動車(以下、日産)は10月27日〜11月5日(一般公開日)に東京ビッグサイトで開催される、「ジャパンモビリティショー2023(以下、JMS)」に出展するEV(電気自動車)コンセプトカーの第4弾「ハイパーパンク」を発表した。

日産では既にEVコンセプトカー「ハイパーアーバン」、「ハイパーアドベンチャー」、「ハイパーツアラー」と3台を発表している。そしてこの「ハイパーパンク」とあわせた4台の世界観を幅広い層に訴求していく。JMSの一般公開に向けた期待感を高めるためだ。

日産ハイパーパンク
日産ハイパーパンク    日産

まず、10月19日から25日まで、クロス新宿ビジョンで3D調で未来感あふれるダイナミックなEVコンセプトカー4台の映像を期間限定で放映する。

さらに、10月25日からはオンラインゲームの「フォートナイト」内で、ゲームを通じてEVコンセプトカーの世界観を体験できる「ニッサン・エレクトリファイ・ザ・ワールド」を公開する。

話をハイパーパンクに戻そう。そのスタイリングは、前衛的でスタイリッシュなもの。コンテンツクリエイターやインフルエンサー、アーティストといった、スタイルとイノベーションを重視するユーザーがターゲット。彼らが自己表現と創造性を高めることができる、コンパクト・クロスオーバーEVだ。

日産ハイパーパンクのエクステリア

エクステリアデザインは立体的で多角形(ポリゴン)を強調したもので、クルマとデジタルの融合を表現している。CGによってクルマのデザインを進めていく際、多角形の構成から徐々になだらかな面を形づくっていく。だが、このクルマではあえてそうする前のデザイン、いわゆる「粗彫り」で、8ビットのコンピュータ的な魅力をも表現している。

空力性能に優れたデザインやミニマルなデザインとは逆行するが、力強さを感じさせる。そして、これまでの常識にとらわれることなく、他の人とは異なる自己表現をしたいオーナーのマインドや、新しい技術やデザインにチャレンジする日産のマインドを表している。

日産ハイパーパンクのエクステリア。
日産ハイパーパンクのエクステリア。    日産

鮮やかな色彩のボディカラーは、見る角度や光の当たり方で色が変わって見える。前後のオーバーハングは短く、23インチの大径ホイールを装着したデザインは安定感の高いもの。市街地でもオフロードでもパフォーマンスを発揮する、多用途なクルマの特徴を表現している。

ボディ表面と一体化したポリゴン形状を強調するヘッドランプやテールランプ、そしてリアシグネチャーの形状が、このクルマのユニークさを際立たせている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

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