イタリアで見つけた「超特別」なフェラーリ 17選 美しく希少なスーパーカーたち

公開 : 2023.11.12 18:05

・フェラーリ主催イベントで特に印象的だった17台をピックアップ。
・歴史的なクラシックカー、数億円の希少モデル、最新のコンセプトカーなど。
・美しいボディと「騒音」に彩られた比類なきスーパーカー。

1年に1度のフェラーリの祭典

イタリアの自動車メーカーであるフェラーリは、10月26日から29日にかけて、レーシングカーを中心とするイベント「フィナーリ・モンディアーリ2023」を開催した。

フェラーリのオーナー、フェラーリ愛好家(「ティフォシ」とも呼ばれる)、そしてフェラーリの従業員がイタリア・トスカーナ州に集い、美しいマシンの数々に見惚れ、耳を傾け、ハンドルを握った。

フィナーリ・モンディアーリ2023で最も印象的だった17台を紹介したい。
フィナーリ・モンディアーリ2023で最も印象的だった17台を紹介したい。

フィナーリ・モンディアーリは、ワンメークレース用の車両から、世界に数台しかない貴重なクラシックカー、特別なワンオフモデルまで多種多様な「跳ね馬」を嗜むことができる、毎年恒例の自動車イベントである。

今回は、そんなフィナーリ・モンディアーリ2023に登場したマシンの中から、特に興味深かった17台を取り上げたい。

フェラーリ250 T6 61スパイダー・ファントゥッツィ

その型破りなデザインで注目された250 T6 61スパイダー・ファントゥッツィは、エアロダイナミクスの名の下に「シャークノーズ」をフェラーリで初めて採用した。このデザインは実際に耐久レースで成功を収め、現代のF430にも影響を与えている。

写真の車両は、1961年と1962年にセブリング12時間レースで優勝した後、ラルフ・ローレンが所有していたもの。

フェラーリ250 T6 61スパイダー・ファントゥッツィ
フェラーリ250 T6 61スパイダー・ファントゥッツィ

フェラーリ250 GTOデイトナ

今回のフィナーリ・モンディアーリで最も高価なのが250 GTOデイトナであった。その価格は7000万ドル(約105億円)と、史上3番目に高価なクルマでもある。

新車当時、購入者はエンツォ・フェラーリ氏自身によって厳選された。それ以来、250 GTOデイトナは1960年代の最高のスポーツカーの1つとして世界的に知られている。

フェラーリ250 GTOデイトナ
フェラーリ250 GTOデイトナ

250 GTOは基本的に250 GTベルリネッタSWBを大幅に改良したもので、最高出力300psの3.0L V12エンジンを搭載し、アジリティを高めるために軽量アルミニウム製ボディを採用。1962年から1964年にかけてわずか36台が製造された。

フェラーリ166 MM

イタリアの自動車レース「ミッレ・ミリア」にちなんで名付けられた166 MMは、2.0L V12エンジンを搭載し、1948年から1953年の間にわずか47台が製造された。通常、オークションでは400万ユーロ(約6億4000万円)から500万ユーロ(約8億円)の値がつく。

フィナーリ・モンディアーリには、英国で最古とされるシャシーナンバー43の車両が登場。愛好家のダドリー&サリー・メイソン=スタイロン夫妻の所有で、今年の英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、ダドリー氏自身が運転してヒルクライムに挑んだ。

フェラーリ166 MM
フェラーリ166 MM

記事に関わった人々

  • ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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