フェラーリ史上最高額 78億円超で落札されたフェラーリとは?

公開 : 2023.11.15 13:48  更新 : 2023.11.15 13:57

フェラーリの過去最高額で落札

この10年でオークションに姿を見せた250GTOは僅か2台だけ。特別なモデルだけにオーナー同士で直接取引されることが多く、オークションや店頭に出てこないからだ。

2014年に出品された250GTOは3811万5000ドル(約39億298万円=開催日のレートで換算)。2018には4840万5000ドル(約53億8264万円)で落札され、フェラーリの最高落札額を更新してきた。

フェラーリ 330LM/250GTO
フェラーリ 330LM/250GTO    Jeremy Cliff /RMサザビーズ

今回の「The One − 1962 Ferrari GTO」オークションで、事前にRMサザビーズが掲げた3765LMの予想落札額は6000万ドル(約91億200万円)と順当なものだった。

オークションを終えてみれば、予想落札額に及ばない5170万5000ドル(約78億4365万円)で決着がついた。アメリカ経済が横ばい傾向にあるためか低調に終わったようだ。しかしフェラーリの落札額としては過去最高となるのは言うまでもない。250GTOの記録を破れるのは250GTOしかいないのである。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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