中国スマホ大手シャオミ まさかの高級セダン発売へ 全長4.9mの新型「SU7」とは

公開 : 2023.11.17 06:05

・スマホ大手シャオミ(Xiaomi)が2024年に初のEVを投入。
・新型SU7は全長5.0m弱、最高出力673psの高級セダンに。
・BYDやCATLなどのバッテリーを採用。

全長5.0m弱、最高出力673psの高級セダン

中国のスマートフォン大手シャオミ(Xiaomi、小米)は、2024年前半に同社初のEV(電気自動車)を発売予定だが、正式発表に先駆け、そのエクステリアデザインが明らかになった。

このモデルは「SU7」と呼ばれる電動セダンで、ボディサイズは全長4997mm、全幅1963mm、全高1440mm、ホイールベース3000mm、車重は最大2205kgとされる。

中国工業情報化部(MIIT)が公開したシャオミSU7のホモロゲーション用画像
中国工業情報化部(MIIT)が公開したシャオミSU7のホモロゲーション用画像    MIIT

中国の政府機関である工業情報化部(MIIT)がオンラインで公開したホモロゲーション用の資料では、SU7のデザインと仕様の一部が確認できる。

中国カー・ニュース・チャイナ誌の報道によると、SUVの製造は老舗メーカーBAICが請け負う予定だという。

パワートレインとしては、最高出力299ps、最高速度210km/hの後輪駆動モデルと、最高出力673ps、最高速度265km/hの四輪駆動モデルの2種類が用意される。

エントリーモデルにはBYD製のLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを、上位モデルにはCATL製の三元系NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーを搭載する。ただし、バッテリーの容量と航続距離はまだ確認されていない。

可動式リアウイングやLiDAR技術も装備されるようだ。19インチと20インチのホイールが用意され、245/45 R19と245/40 R20のタイヤが装着される。

スマートフォン販売台数でサムスン、アップルに次ぐ世界第3位のシャオミがEVの製造計画を明らかにしたのは、今年初めのことだった。共同創業者でCEOのレイ・ジュン氏は、北京で開催された第14期全国人民代表大会(全人代)で、「シャオミの自動車製造計画は予想以上に進んでおり、(プロトタイプの)冬季テストに成功しました」と述べた。

レイ氏はまた、2022年にEV部門シャオミ・オートモビルに30億元(約625億円)以上を投資したことも発表。研究開発部門のスタッフは2300人以上に増員したという。

SU7の価格について推測するのは時期尚早だが、中国メディアの報道によると、クラスとしてはミドル~ハイエンドに位置づけられるようだ。

レイ氏は以前、2025年に発売予定のSUVを含め、最大4車種を開発していることを示唆していた。

シャオミのモデルを製造する工場の建設は、2022年に北京で始まった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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