シビック・タイプR vs MX-5 vs クリオRS 220

公開 : 2015.10.13 23:50  更新 : 2017.05.29 19:30

各カテゴリーに分けて行ってきたハンドリング対決。今回は決勝戦と相成った。

いきなりだが、AUTOCARが毎年秋におこなうベスト・ドライバーズカー・コンテストをご存知だろうか。通称ハンドリングデーとよばれるこのコンテストは、その名のとおり優れたハンドリングカーを決めるためのものだ。

ハンドリングのみに価値観を置くため、安価なクルマがエキゾチックカーに勝つことも少なくない。数年前にはトヨタGT86が、サーキットに焦点を当てたハードコアなモデルに勝利している。

心が落ち着かないのは、今回の3台のうちの1台が、そんなGT86に既に勝利しているから。私はAUTOCARのなかでも特にGT86のファンだということを自負しているが、GT86が負けたことに対する異論はない。

GT86を打ち負かしたのはマツダMX-5である。たしかにシート数はGT86よりも少ないが、ソフト・トップはハード・トップ顔負けの剛性を実現しているだけでなく、開閉も簡単にできる。それにGT86より153kgも軽い。

他の2台が重量上のハンデを負っているとはいえども、特にルノー・クリオはMX-5よりも82kgのみ重いだけだ。1204kgの車体が搭載するのはMX-5と同じ4気筒のエンジンとなり、ターボによる加給を受ける。

ギアボックスはデュアル・クラッチのオートマティック。安定感を維持しながらもタイトな身のこなしをするこのクルマは、同クラスのホットハッチを打ち負かしたとしても何ら不思議ではないといえるほど意外な牽制球であった。

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