クルマ漬けの毎日から

2022.02.19

1972年にデビューしたルノー5(サンク)。今年は誕生50周年です。80年代には2代目が登場しましたが、90年代に市場を去りました。しかし、2024年にはEVに生まれ変わった新型の発売が計画されています。

【クロプリー編集長コラム】「ルノー5」の50周年に期待すること

もくじ

先駆者だった「ルノー5」
初代 もはや入手不可能?

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

先駆者だった「ルノー5」

ルノー5(サンク)の50周年を記念して、ルノーがさまざまな計画をしているというニュースを聞き、嬉しく思った。

1972年に登場したルノー5が、どれほど素晴らしい先駆モデルであったかを私たちに思い出させてくれる良い機会になるだろう。

ルノー5のスタイリングはシックで、サイズは極めて小型で、パッケージレイアウトも優れていた。また、大型モデルに匹敵する快適性を備え、樹脂製バンパーも他に先んじて採用していた。

初代 もはや入手不可能?

かつて、オリジナルのミニ(1959年)とフィアット・ヌォーヴァ500(1957年)は、小型車のアイデンティティを確立した。

そして、ルノー5も同類の強い個性を持っていた。だから、2年後にEVの新型ルノー5を発売しようと計画しているルノーが、オリジナルのルノー5の50周年を少し派手に宣伝したいと考えるのは、よく理解できる。

電気自動車として登場する新型ルノー5プロトタイプ(ミュンヘンモーターショー2021)

しかしその昔ルノーは、ルノー5をいとも簡単に終了してしまった。このことを私はいまでも残念に思っている。

何年か前に、ルノー5を手に入れたいという衝動に駆られた。しかし、ちゃんとしたフロアを備えたルノー5を見つけるのは、ほぼ不可能だとすぐにわかった。

昨日再び、Car&Classicのウェブサイトを見てみたところ、たった1台だけ、ルノー5がギリシャから売りに出されていた。このサイトにはミニ、フィアット500、フォルクスワーゲン・ビートルも出品されている。

サステナビリティなコンセプトの新型が、ルノーのラインナップのなかで、かつてよりも居心地の良い場所を見つけることを願いたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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