クルマ漬けの毎日から

2023.07.09

2年前、クロプリー家では走行距離の少ない2019年モデルのミニ・クーパーSを購入。日々の生活に欠かせないこのミニが、このところ家族の注目を集めています。

ミニ・クーパーSのホイールの傷、完璧に補修!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

「当たり前」の存在
職人の魔法

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

「当たり前」の存在

珍しいことに最近、我が家の2019年モデルのミニ・クーパーSは、家族の注目を集めている。

ミニは我が家のクルマのなかで使用頻度が圧倒的に高い(2年間で3万mile/約4.8万km走行)。とても運転しやすく、いつしか我が家ではミニが良くできたクルマなのは「当たり前のこと」と思うようになった。

力強いエンジン、クイックなステアリング、操作性の良さといった長所のおかげで運転も楽しいが、そのことさえもいわば「当然のこと」と認識されているのだ。

このことを通して、クルマというものは多くの優れた点と、それほどでもない点が共存するのが良い、ということについて考えさせられた。

次世代のミニ・クーパーS プロトタイプ

人気の高い優秀なクルマを所有するのは素晴らしい。

だが、ミニというクルマにとっていまは、安定感よりも急進的な改良が求められている時期なのかもしれない。

とはいえ、次世代ミニは手堅さを優先して開発が進められていることを、私たちはすでに知っている。

職人の魔法

冒頭にお伝えしたように、我が家のミニは最近、家族から脚光を浴びた。その理由は、家族の1人がフロントのアルミホイールを縁石に当ててしまったからだ。

クロプリー家のミニ

普段このミニに乗っているのは妻なので、とくに彼女にとっては残念な出来事になるはずだった。だが、幸いなことに今回はそうならなかった。

グロスターシャ(イングランド南西部の州)のミニの販売店で働く、ミッキーという名の腕利きの職人が助けてくれたのだ。

彼の巧みな旋盤操作のおかげで、まるでマジックのようにホイールの傷は消えてしまった。もし自分の目で実際にその作業を見ていなかったら、これほど完璧に補修できたことを信じられなかっただろう。職人技とはまさにこのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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