抜群のハンドリング性能を誇ったFF車 20選 中古でも楽める珠玉の前輪駆動モデル
公開 : 2025.11.02 11:45
ハンドリングといえば後輪駆動や四輪駆動が注目されがちですが、前輪駆動車(FF)にも優れたモデルが数多く存在します。ホンダ、プジョー、VWなど、抜群のハンドリング性能を備えたFFモデルを20台紹介します。
もくじ
ースポーツドライビングが楽しい欧州FFモデル
ーフォード・プーマ
ーホンダ・インテグラ・タイプR
ーミニ・クーパー
ーロータス・エランM100
ールノー・クリオ182トロフィー
ープジョー205 GTi
ーフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS
ーフォード・フォーカスRS500
ーフォード・スポーツKa
ーアルファ・ロメオ・アルファスッド
ールノー・メガーヌR26R
ーセアト・レオンST280
ーフォード・モンデオST200
ーホンダ・シビック・タイプR
ーアバルト695ビポスト
ーフォルクスワーゲン・ゴルフGTI(初代)
ープジョー106 GTi
ートヨタ・セリカTスポーツ
ーフォルクスワーゲン・ルポGTI
ーヒョンデi20N
スポーツドライビングが楽しい欧州FFモデル
ハンドリングに優れたクルマと言えば、通常は後輪駆動や四輪駆動車が注目を浴びることが多いだろう。これはグリップ力とバランスに優れているからだ。だが、この2者ばかりがスポットライトを独占しているわけではない。
フロントにエンジンを搭載し、前輪のみを駆動するフロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式のクルマにも、運転の楽しさを追求した優れたモデルが多く存在する。今回は、その中でもトップクラスと言えるモデルを紹介したい。

(翻訳者注:各モデルの価格や装備は英国仕様に準じます。)
フォード・プーマ
1990年代、マツダはMX-3(日本名:ユーノス・プレッソ)を、ヴォグゾールはティグラを、フィアットはバルケッタを欧州市場に繰り出していた。そして1997年、フォードはイアン・カラム氏がデザインした『プーマ』を発表する。1.4L、1.6L、1.7Lのバリエーションがあるが、人気が高かったのはヤマハ開発の1.7Lエンジン(最高出力125ps)で、車重1039kgという軽さを活かし、0-100km/h加速タイム9秒強の性能を誇った。
シャシーは4代目フィエスタをベースに、サスペンションを強化してローダウンとワイドトレッド化を実施。俊敏なハンドリングを実現した。1999年にはラリーのホモロゲーション規定対応のレアモデル『レーシング・プーマ』も登場した。ワイドフェンダー、改良型カムシャフトと排気系、強化サスペンション、そして約30psのパワーアップを果たしている。

ホンダ・インテグラ・タイプR
史上最高のハンドリングを誇る前輪駆動車と評された『インテグラ・タイプR』は、その後何年にもわたって続くタイプRシリーズのベンチマークとなった。大型リアウィングは揚力を30%低減し、フロントのエアロリップは高速域での安定性確保に貢献している。シャシーは、剛性を高めるためにサブフレームの補強と追加のスポット溶接が施され、15インチのアルミホイールはダブルウィッシュボーン式サスペンションのスムーズな動きを助け、フロントガラスも10%薄くなり軽量化につながっている。

ミニ・クーパー
ミニは、今日のBMW傘下のシリーズで大きな進歩を遂げているが、その名高いゴーカートのようなハンドリングと「ジャイアントキラー」としての名声を確立したのは、オリジナルの『クーパー』だ。従来のバネの代わりにラバーコーン・サスペンションが採用され、荒々しくゴツゴツした乗り心地となった。また、四輪すべてが四隅に押し出され、低重心と短いホイールトラベルにより、クーパーは鋭いコーナリングを実現した。1963年には、より強力な1.1Lエンジンと大型ディスクブレーキを搭載した『S』モデルが発売された。

画像 今も輝かしい欧州の「ホットハッチ」たち【アルファスッド、205 GTi、シビック・タイプRを詳しく見る】 全53枚























































