クルマ漬けの毎日から

2025.07.20

ルノーグループのコンパクトSUV「ダチア・ダスター」の新旧2台を比較。新型は2024年に発売されましたが、クロプリー家では先代モデルのディーゼルの4×4を所有しています。

待望の新旧比較! 私のお気に入り「ダチア・ダスター」【クロプリー編集長コラム】

もくじ

新旧ダスター 4×4の比較
旧型→新型 買い替えとなるか?

新旧ダスター 4×4の比較

新型ダチア・ダスターの4×4と、我が家で所有している先代ダスターの4×4を乗り比べたいと、ずっと思い続けてきた。この週末ようやくその機会に恵まれ、庭仕事を逃れて、楽しい日曜の午後を過ごすことができた。

新型ダチア・ダスター(第3世代)

1.2L/3気筒ガソリンエンジンのマイルドハイブリッド(4×4)の新型ダスターと、私のディーゼルの先代ダスター(2021年登録の4×4)を走り慣れた同じルートでそれぞれ150mile(約240km)走行してみた(新型ではディーゼルは廃止され、4×4はマイルドハイブリッドのみ)。だが、その結果は予想とは少しちがっていた。

旧型→新型 買い替えとなるか?

新型は先代よりも全体的にとても優れている。見た目は良いし、室内もずっと洗練されている。また最新プラットフォームが採用されている新型では、ロードノイズは低く抑えられており、その効果は走れば走るほどはっきりと感じられる。

一方、私のダスターの見た目は古く感じる。それに運転していても古いと感じる。だが、2つ例外がある。

1つは、私のディーゼルのほうが明らかにフレキシビリティがあり、運転しやすいこと(新型3気筒が心地良いサウンドで突き進む道を、ディーゼルはガタガタと走るかもしれないが)。もう1つは、先代ダスターのほうが上下の揺れを感じるものの、道路の窪みや穴を越える時には、サスペンションのホイールコントロールが新型より優れていること。

新型ダチア・ダスター(第3世代)

それに先代は、ステアリングの重さ加減も心地よい。さらに燃費も、ディーゼルエンジンの先代のほうが、マイルドハイブリッドの新型よりも10~12mpg(約3.5~4.2km/L)くらい良い。

つまり1回の満タン給油で、80~100mile(約130~160km)ほど長い距離を走行できることになる。

新型ダスターはAUTOCARアワード2025の「ベスト・バリューカー賞」を受賞している。だが、その大きな理由は、よく売れているフルハイブリッドの2駆モデル(斬新で効率性の高いAT仕様)が高く評価されたから。

我が家のダスターの買い替えを検討していたが、まだこのまま乗り続けようと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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