ダチア刷新計画、第2段階に突入! ルノーとのタッグによって車種拡大へ

公開 : 2025.04.02 18:45

ルーマニアの自動車メーカーであるダチアは、昨年発表した新型SUV『ビッグスター』によってブランド再建計画の最初のフェーズが完了したと説明しました。続く第2段階に関しては11月に発表される予定です。

リブランディングの第1章が完了

ルーマニアの自動車メーカーであるダチアは、新型SUV『ビッグスター』の投入によってブランド刷新計画の第1章が締めくくられたと説明している。計画の次の段階は11月に発表予定だという。

低価格車ブランドとして知られるダチアは2021年にブランド・アイデンティティの刷新を開始し、ハッチバックのサンデロに新しいデザイン言語を採用した。その後、7人乗りミニバンのジョガーとコンパクトSUVの新型ダスターが続いた。

ダチア・ビッグスター
ダチア・ビッグスター

同社CEOのデニス・ル・ヴォ氏は、昨年発表した新型ビッグスターについて、ブランド刷新の「第1章を締めくくるクルマ」と表現している。

親会社であるルノー・グループの企業戦略『フューチュラマ(Futurama)』の一環として、ダチアは「電気に関する話題が多くなる」夏以降に、第2段階について詳しく説明するとしている。

2027年までに、ダチアのラインナップには2車種のCセグメントモデルと、ルノー・トゥインゴの兄弟車となるAセグメントモデルが加わる。

Aセグメントモデルの開発はすでに始まっており、16か月(69週)という短期間で開発されることから、2026年半ばには登場する見込みだ。ダチアはすべての新型車の開発期間を100週間としている。

ダチアがCセグメントSUVでルノーの売上を「共食い」することにならないかとの質問に対し、ル・ヴォ氏は、欧州で毎年300万台販売されているセグメントであるため、十分な余裕があると確信していると述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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