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2017.03.17

ジャガーI-PACE、ジュネーブでコンセプトを初試乗 価格未定も2018年には発売か

ジャガーI-PACE

テスト日 : 2017年03月15日

文・マット・ソーンダース 

ジャガーが昨年のLAショーで公開した衝撃的なコンセプトカー、EVクロスオーバーのI-PACE。ジュネーブ・ショー会場へ搬入する直前、われわれはこれを試乗する機会を得た。

I-PACEに£2,000,000(2億7,838万円)の保険をかけるジャガーの本音

イースト・ロンドンのとある立体駐車場、その薄暗い1階フロアに置かれているのは、ジャガーにとって、少なくともこの50年あまりでもっとも斬新で重要なニューモデルだった。

鮮やかなレッドにペイントされたそれは、光り輝いて見えた。見る者を捉えて離さず、このクルマのカテゴリーを定義しようというような試みも忘れさせる。

灰色のコンクリートに囲まれ、黄色味がかった蛍光灯に照らされてさえ、I-PACEの姿は大胆でエキサイティングだった。

スーパーカーと実用車の側面を兼ね備え、現行モデルばかりか、これまでのどのジャガーとも似ていない。現実味のないショーカーたちと比べても衝撃的なクルマだ。

それでいて、数多の称賛のまなざしを浴びるショー会場ではなく、公道へ続く場所でひとり対面しているというシチュエーションを差し引いても、I-PACEは絵空事の存在ではなく、走り出す準備ができているように思えた。そして、いよいよそれが現実になろうとしている。

残念なのは、距離も速度も抑えなければならない、すなわち、われわれのやりたいようにやれないことだ。それでも、同乗走行ではない。ジャガーはこの手のプロトタイプ試乗でも、招待者にステアリング・ホイールを握らせてくれるのが通例だ。

このクルマには£2,000,000(2億7,838万円)もの保険がかけられていたが、ジャガーにとっての価値を考えれば控えめな額ではないだろうか。

I-PACEコンセプトの台数は極めて少なく、この個体も試乗を終えてすぐにジュネーブ・ショーの会場へ運ばれる。

それだけに、レザー・シートには傷や跡を防ぐカバーが掛けられ、乗り込む際にはカーペットを汚さないようそれまで履いていた靴を脱いだ。

だとしても、運転できることに変わりはない。このI-PACEがジャガーにとっていかなる意味を持つクルマなのか、だけではなく、どのような走りをするのかも、今回は探れるわけだ。

まずは、I-PACEプロジェクトのキーマンたちに話を聞く機会に恵まれたので、その計画がどの程度進んでいるのか、ジャガー・ランドローバー本社のマル秘事項に迫ってみよう。

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