アストン・ヴァンキッシュS「ヴォランテ」試乗記 2017年版、理性で選ぶなかれ

公開 : 2017.07.25 12:10

ラグジュアリーな2+2の2017年版スーパーGTは、そのV12とハンドリングバランスはそのままに、オープンエアとなりました。さぁ、夢の世界へ。

■どんなクルマ?

アストン マーティンは今年のはじめ、ヴァンキッシュSのソフトトップオープン版、すなわち「ヴォランテ」を完成させていた。

しかし、その頃はあまりにも寒く、初試乗はこの暑いさ中まで待つこととなった。

昨年、それもDB11の登場以降は特に、スーパーGTであるべきモデルが「スーパー」と呼ぶには十分ではないと、アストンは感じたようで、ヴァンキッシュを改良した。

そうして、2年の延命が図られたのがヴァンキッシュSである。

■どんな感じ?

2017年ヴァンキッシュS どう違う?

5.9ℓ(肩書的には6.0)の自然吸気V12は、トルクこそ64.3kg-mのままだが、パワーは573psから600psへアップした。

音量も増したが、これは抵抗が減少した新たなエグゾーストシステムによるもの。この排気系と、やはり改良された吸気系が、パワーアップに貢献している。すでにクーペで数千マイルを走っているが、そのサウンドは素晴らしく、少しも飽きるものではない。

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