フィアット500、60歳に 「ノース・コースト500」を巡る旅(前編)

公開 : 2017.08.12 20:40  更新 : 2017.08.12 20:58

誕生から60年を迎えたイタリアのスモールカー。フィアット500を英国都市部からスコットランドの「ノース・コースト500」まで連れ出しました。

もくじ

フィアット500の誕生を祝って
力は5倍 車重は2倍 全長は30%増
激しいアップダウン 体感する500
いいところ 気になるところ
アップルクロス峠 心打たれる

フィアット500の誕生を祝って

トリノではコルクが飛び、フィアット500の誕生を祝ってDOCワインが喉を潤しているだろう。

1957年7月4日にミラフィオリ工場から出荷されたフィアット・ヌォーヴァ500から数えて述べ400万台を、10年前に現行型となってからは200万台が出荷されたのだ。

今回のわれわれのテスト車両は、ポーランドのティヒ工場で生産されたガソリンのスポーツ仕様、1.2S。スコットランドのハイランド地方に連れだした。

スコットランドは、トリノからは2300km弱も離れた、全く異なる環境だ。小さなフィアットには長旅。イタリアの評論家でもここまではしないだろう。

旅は早朝に始まった。わたしはエディンバラから陸路で、フォトグラファーのルークはロンドンから空路で向かい、スコットランドのインヴァネス空港で落ち合う。

フィアット500は荒れた路面の国道A9号線でも、驚くほどの乗り心地の良さを披露する。

街中では、他のクルマなら躊躇する狭いスペースでも駐車できるほどコンパクトで、キビキビとしていて運転もしやすい。

だとしたら険しいカーブが続く「ノース・コースト500」でも、その性格は保たれるだろうか?

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