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海外試乗

2019.06.04

試乗 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スプリント ハンドメイドの不完全さもそのままに

アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スプリント

文・ミック・ウォルシュ 

編集部より

レアなクラシックモデルをレストアする場合、とても慎重な作業が求められることが一般的です。しかし、今回ご紹介するアルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スプリントの場合はさらに事情が複雑なものでした。美しいターコイズブルーの内側に隠された秘密とは。

もくじ

極めて貴重なハンドメイド・ジュリエッタ・スプリント
スウェーデンに送られたシャシーナンバー00024
アルファ・ロメオの虜にしたジュリア・スプリントGT
ハンドメイドモデルを手に入れる巡り合わせ
手作りならではの不完全さも残す
ガラスやエンジンの補記類まで、徹底したこだわり
ナンバープレートも当時ものをチョイス
交換用部品がいまでも手に入るという奥深さ
アルファ・ロメオの歴史を受け継ぐ記念碑

極めて貴重なハンドメイド・ジュリエッタ・スプリント

古いクルマのレストア作業は概してかなりチャレンジングな場合が多い。しかし本格的な量産前の、プリプロダクション・モデルとなると、更に作業は複雑になるのだった。今回ご紹介する、アルファ・ロメオのエンスージャストであるポール・グレゴリーが見つけたクルマは、ハンドメイドの特別な1台。クルマの成り立ちと、グレゴリーのこだわりが、作業を一層難しいものにした。

まずは歴史を振り返ってみよう。アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スプリントのプロトタイプが発表されたのは、1954年のトリノ自動車ショー。発表当時、1290ccで65ps足らずの小さなグランドツアラーが大きな反響を呼ぶことを、アルファ・ロメオは予想していなかった。何しろ発表から数日後には、注文の受付を中断しなければななかったほど。


想像以上の注文に応えるため、急ピッチで量産モデルの準備が進められた。一方で、量産に至るまでのプリプロダクション・モデルの制作は、ボディ周りをベルトーネ社が、インテリアと電気系統をギア社とが、協働して進行させた。ベルトーネ社はその後の大量生産を視野に入れており、グルリアスコへ新しい量産ラインを準備していたが、完成するまではトリノ近郊の職人へボディ制作の下請けを出すことになった。

追加資金を調達するために、社債を発行するなど様々な手段が講じられたが、具体的な生産台数までは分かっていなかった。量産ラインが完成するまでの間に、ハンドメイドのジュリエッタが何台作られたのかも明らかになっていないが、200台から1000台の間程度だと考えられている。

 
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