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消えゆくV8自然吸気 フォード・マスタングで味わう 楽しむなら今

2018.11.03

100字サマリー

いまやその数を減らしつつある自然吸気V8エンジンですが、このエンジン形式には独特の魅力が備わっています。フォード・マスタングに乗ってV8の魅力を再確認するとともに、その歴史を振り返ってみました。番外編では最高のV8エンジンとお勧めV8モデルもご紹介します。

もくじ

V8の魅力 理屈は不要
すべてはV8のために 消えゆく存在
フラットプレーン vs クロスプレーン
魅惑のサウンド 排気量の勝利
ターボの登場 ますます希少に
番外編1:自然吸気V8エンジン・ベスト5
番外編2:素晴らしきV8モデル お勧め中古車5選

V8の魅力 理屈は不要

時おり、他を圧倒するほどの実力を備えている訳でもないのに、なんとなく良さそうだという理由で一世を風靡するものがある。だからこそ、最高のエンジン形式ともいえるV8が広まったのだろう。

少なくとも、言葉だけでV8がなぜあれほどまでに世界的な隆盛を誇ることができたかを説明するのは難しい。その多くは、ふたつの4気筒エンジンのクランクシャフトから延びるコンロッドを90°の角度で組み合わせているが、それが世界に魔法をかけたわけではない。

その答えは実際にはもう少し簡単なものだ。1930年代にまず米国でV8が流行し始めたのは、このエンジンがユーザーの求めるパワーや滑らかさを、複雑な構造や高価格、さらにはエンジンルームに入りきらないほどの大きさといった不便を強いることなく実現したからであり、こんなあたりまえの事実が、V8を世界が愛したエンジン形式だと主張する根拠となっている。


もちろん、V8の魅力がそれだけだなどとは思っていない。V8といえば何よりもその特徴的なサウンドを思い浮かべるだろう。

V8はそのサウンドによって自身の存在を主張しているが、有名な機械工学関連誌では、なぜあの独特のサウンドが魅力的に聞こえるのかを解説したもっともらしい論文などが掲載されており、その鼓動や音色、音階、さらには、不規則な燃焼間隔といったものを、その理由として挙げたりしている。

だが、わたしにはこうした説明も十分ではないように思える。こうした論文が示しているのは、結局だれもその理由など分かっていないということだ。もちろん、単にわたしがこうした高尚な論文を理解する能力に欠けているだけかもしれないが、そんな能力はわたしには不要であり、近所の肉屋で買うソーセージが、他の店で買うものよりも美味しい理由すら分かっていないが、実際にその美味しさを知っていて、それで十分なのだ。

 
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