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さまざまな問題を抱える英国のEV充電施設 数だけでなく質も重要

2019.07.15

卵が先か、鶏が先か

ソーシャルメディアにおけるEVユーザーの叫びは、非接触型の銀行カードを使って支払い可能になることを求めている。すなわち、ガソリンや軽油を買うのと同じように簡単に充電できるようになってほしいということだ。既にエンジニーやインスタボルト、シェル・リチャージなど、いくつかの業者ではそれが導入されている。

しかし、それ以外の業者はコストを理由に保留を続けている。確かに、資金的には難しい問題だ。デロイトはこれを「卵が先か、鶏が先か」という話に例えている。消費者は満足できる充電ネットワークが確立されるまでEVを購入したいと思わない。しかし、充電施設業者は十分な消費者が増えるまで投資には消極的だ。

公共充電施設はまた、十分に利用されているわけでもない。Zap-Mapのデータによると、2019年1月〜3月に、ファスト・チャージャー(急速充電器)は1日あたり平均0.8回しか利用されなかったという。ラピッド・チャージャー(超急速充電器)は1.8回だ。

エコトリシティが展開するエレクトリック・ハイウェイ・カンパニーの計算によると、同社は昨年、83万ポンド(約1.1億円)もの損失を出したという。デロイトでは、英国の充電産業が黒字に転換できるのは、2023年以降と見積もっている。しばらくの間、充電業者の苦悩はおそらくEVドライバーの苦悩でもあるだろう。

 
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